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Z0370 帰命本願鈔諺註 湛澄 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z08_0042A01: 勸誠の心見つべし。○わりなきは。前に註す。●(七三)
Z08_0042A02: 正見なるゆへ佛の御心にかなふなり。决疑鈔
Z08_0042A03: ヨリ自起惡造罪凡夫。雖スト諸惡莫作之理。而數
Z08_0042A04: 忘數退慚愧。就。彌他力
Z08_0042A05: 。就是機。彌自身罪惡。常念佛M(シテ)
Z08_0042A06: セハ臨終。卽現其人前誓願不M(シテ)カラ。必
Z08_0042A07: 也。已上●(七四)是は黑田聖人へつかはされし御書
Z08_0042A08: の詞なり。世間に流布して上人の小消息といへり。●
Z08_0042A09: (七五)是も本願と因果とかねて勸誡の心あり。已造を
Z08_0042A10: 攝し未造を抑するなり。○是を前に引たる上人の御語
Z08_0042A11: に引合らる〻が此抄の才覺なり。●(七六)本願の信
Z08_0042A12: なり。●(七七)因果の信なり。●(七八)初の句なり。●
Z08_0042A13: (七九)後の句なり。●(八〇)一度諸佛にすてられた
Z08_0042A14: るを。たすけ給へばこそ超世の悲願とは申せ。かたじ
Z08_0042A15: けなき事なり。●(八一)大悲にあまえて心をゆるす
Z08_0042A16: は。醫者をたのみにして毒をくらはんがごとし。あや
Z08_0042A17: にくは。おもふやうになき義なり。右へとおもへば左
Z08_0042A18: へなりて。心にかなはぬ事とぞ。俗にいふ氣の毒なる
Z08_0042A19: 心なり。○往生大要鈔。勸レハスル。起
Z08_0042A20: 邪見。誘M(シテ)於邪見。成ルカ信心不一レカラ
Z08_0042B01: 術事なり。已上●(八二)かくの如くに心のひがみたる
Z08_0042B02: ものをば。佛もうとましくおぼしめすべし。○記主禪
Z08_0042B03: 。若サハキノ之思。縱𪜈
Z08_0042B04: スト。不往生。是邪見ナルカ故。已上ひが〱しきは。
Z08_0042B05: 惡無過の僻見なり。●(八三)罪をつ〻しめといまし
Z08_0042B06: むるに付て。又因果になづむ事をいさむるなり。大過
Z08_0042B07: 不及ともに偏見なり。つみをこと〲くやむること
Z08_0042B08: は。凡夫の分にてはならぬことなり。いかなる持戒の
Z08_0042B09: 人も。身口の罪は。麤强なればつ〻しむべし。意地の罪
Z08_0042B10: は。微細なればのぞきがたし。すでに惱煩の根本ふか
Z08_0042B11: し。なんぞ罪業の枝末をた〻んや。安樂集。縱使
Z08_0042B12: 一形造ルモ。但能。專精念佛スレハ。一
Z08_0042B13: 諸障自然消除M(シテ)。定往生云云。○風情過とは
Z08_0042B14: 子細過なり。歌の心の過たるをも。風情すぐるといふ
Z08_0042B15: なり。○當世の血氣の勇者は。や〻もすれば風情すぐ
Z08_0042B16: る事あり。他の機根をはからず。あながちに持戒をす
Z08_0042B17: すめ。法衣より念珠にいたるまで。ことさらに風流を
Z08_0042B18: つくろひ。是非をわかたず古風をあらため。威儀を
Z08_0042B19: ことやうにして。人の目をおどろかすものおほし。こ
Z08_0042B20: れは我執憍慢よりおこりて。異をあらはし。衆をま

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