浄土宗全書を検索する
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| 巻_頁段行 | 本文 | 
|---|---|
| J19_0531A01: | 水野左近將監へ奏入ありしかば九日免使松平周防守水野左近將監として上 | 
| J19_0531A02: | 意をつたへられ十日未上刻實は朔日正念みだれずして遷 | 
| J19_0531A03: | 化あり春秋八十臘六十六廿一日辰上刻源興院に葬會 | 
| J19_0531A04: | あり貴賤緇素數千人會にあつまりて念佛せり | 
| J19_0531A05: | 貫主異職 | 
| J19_0531A06: | 佛は妙覺果滿其職尊く華藏世界其封冨めり無數眷屬 | 
| J19_0531A07: | 百千國王其敎勅を奉行し其聖範を信服し奉りしかど | 
| J19_0531A08: | 化縁既に娑界につき現身鶴林に滅を示し給ひしより | 
| J19_0531A09: | 聖賢世世に繼で興り法師三國に化を播し番番有縁に | 
| J19_0531A10: | かはりて聖淨顯密の關をひらき修入の要路を示し給 | 
| J19_0531A11: | ふ事二千八百年しかも末世邪曲に走るもの多く信受 | 
| J19_0531A12: | の徒少が故に宗をたて門を異にして互に本山末支の | 
| J19_0531A13: | 差異をたて法制世範を官より命ぜらるるの憲令を末 | 
| J19_0531A14: | 枝子葉につたふるの統をたつる事本朝の通規となれ | 
| J19_0531A15: | り夫諸宗の祖傳數十に禀承し流流派派の義趣わかち | 
| J19_0531A16: | ありといへども凡僧の身として僧綱に任じ極職を掌 | 
| J19_0531A17: | するの士豈ただ下愚常途と等しからんや宗流異あり | 
| J19_0531B18: | といへとも宗柄の開士は當今の聖師と仰ぎて是非の | 
| J19_0531B19: | 見に評する事なかるべし抑御當山は淨土の惣錄司と | 
| J19_0531B20: | して和朝稱淨の冠綱たり末支の寺院諸國にみち三千 | 
| J19_0531B21: | の大衆會下に集る若夫一人の高德を撰立て萬制窺伺 | 
| J19_0531B22: | の降垂なくむば徒徒の容制をいづくにか依賴せしめ | 
| J19_0531B23: | むや宜哉貫主は姓氏に依らず年少に拘らず童幼より | 
| J19_0531B24: | 勵學研覈にして解左行右の翹楚なるを會下にして淸 | 
| J19_0531B25: | 擧し夫より數數台命を奉り覺徒を以て心とし興法を | 
| J19_0531B26: | むねとして利濟をつとめ數所の叢林を撫治してのち | 
| J19_0531B27: | つゐに傳通光明の二大刹に至り猶一階の榮に遷り | 
| J19_0531B28: | て高職に昇座せらる實に一宗依賴の顯職卒土不共の | 
| J19_0531B29: | 極處也故に代代の聖師みな一宗を以て心とし不改不 | 
| J19_0531B30: | 變の掟を定め動靜を四時に點知し良弼を左右に幹事 | 
| J19_0531B31: | とせらる是に於て一山の衆徒は興廢を一人に歸敬し | 
| J19_0531B32: | 羽翼を其主に勤役す所謂出てはおふやけの制を犯さ | 
| J19_0531B33: | ず入ては山主の命に伏する者也然らは則山主耆德の | 
| J19_0531B34: | 厚薄によりて宗門の動靜見るべきもの歟嗚呼高山仰 |