ウィンドウを閉じる

J2530 称念上人行状記 妙阿 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J17_0682A01: ぬれは蝶來り水精を磨は日月うつる事やすしと信心
J17_0682A02: の水すむときは感應の影あにうつらさらんや何そ私
J17_0682A03: に異解をなさんや上人製作の内右要義抄は世に密在
J17_0682A04: すれとも安心抄は年頃さぐりもとめても得かたし遺
J17_0682A05: 憾すくなからず後世是を得たまはは當山の寶藏に藏
J17_0682A06: め世に弘通あらん事を乞ねかう而已。
J17_0682A07:
J17_0682A08: 稱念上人行狀記下卷
J17_0682A09:
J17_0682A10: (本傳序、跋)
J17_0682A11: 稱念上人行狀記序
J17_0682A12: 夫本願念佛の一門は易行大善の妙法にして如説に
J17_0682A13: これを修するもの道俗賢愚男女老少ひとしく大利
J17_0682A14: を獲得し無上功德を具足せすといふ事なしこのゆ
J17_0682A15: へに廬山の慧遠法師讃していはく諸經の三昧其名
J17_0682A16: はなはた多し功高く進み易は念佛を先とすとけに
J17_0682A17: 萬德所歸の一行によりて報土得生はさら也現身に
J17_0682B18: 得定見佛せるはたたに吾宗祖兩大師のみにあらす
J17_0682B19: 淨巖の隆堯上人西敎の眞盛上人及ひ一心院の開祖
J17_0682B20: 稱念上人並に華頂の超譽上人なと其跡世にしるし
J17_0682B21: わけて稱念上人は專修念佛の遺蹟を數州にあまし
J17_0682B22: 一行三昧の軌則を諸山に貽し玉ひて德光海内にみ
J17_0682B23: つれとも其行狀を審にし勸進の要語を知る人稀な
J17_0682B24: り爰に一心の現住玅阿上人はそのかみ栴檀林下に
J17_0682B25: 秋螢をあつめて冬雪に映し解行かねそなへ年ころ
J17_0682B26: 浪華の宗念寺に住し利濟せられしに果して益を蒙
J17_0682B27: るもの少からす一朝化を門人に讓り茅檐蓬戸に幽
J17_0682B28: 栖しますます堅正不郤に勤られきされは其德孤な
J17_0682B29: らすさる人やいますと一心門下こそりて一派の本
J17_0682B30: 寺に請し住持たらしむいまた幾程ならさるに開祖
J17_0682B31: の行德世人審にしるものすくなきはこれ別傳の世
J17_0682B32: に行はれさるゆへならんとふかくなけき全傳を纂
J17_0682B33: 輯せんと二百餘年諸國の舊跡に堙沒せる古記を求
J17_0682B34: め或は先輩の口碑を傳へ博く群説を采摭して照應

ウィンドウを閉じる