ウィンドウを閉じる

J2310 円光大師行状画図翼賛 円智・義山 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J16_0491A01: 譁コレ物ノカシカマシキヲ云今俗ニ鬪諍ヲ云ハ物
J16_0491A02: イヒアラソヒテカマヒスシキ故ニヤ蜀都賦ニ諠譁
J16_0491A03: 鼎沸●貪欲瞋恚愚癡ミナ人ヲ損スル事毒ノ如シ
J16_0491A04: ●煩惱五蘊死天四ミナ佛道ヲサヘテ行者ヲナヤマ
J16_0491A05: スヲ魔トハ名ツクルナリ大論ノ第五ニ見エタリ
J16_0491A06: 爰小僧幼年の昔より衰暮の今にいたるまて。自行を
J16_0491A07: ろそかなりといへども本願をたのみ。罪業おもしと
J16_0491A08: いへとも往生をねがふ。うまずをこたらずして。四
J16_0491A09: 十餘廻の星霜ををくり。いよいよもとめ。いよいよ
J16_0491A10: すすみて。數百萬遍の佛號をとなふ。頃年よりこの
J16_0491A11: かた。病せまり命あやうし。歸泉ちかきにあり。淨
J16_0491A12: 土の敎迹。此時にあたりて滅亡しなんとす。これを
J16_0491A13: 見これを聞て。いかでかたへいかてかしのばん。三
J16_0491A14: 尺の秋の霜肝をさき。一寸の赤㷔むねをこがす。天
J16_0491A15: にあふきて嗚咽し。地をたたきて愁悶す。何况上人
J16_0491A16: 小僧にをきて。出家の戒師たり。念佛の先達たり。
J16_0491A17: 罪なくして濫刑をまねき。つとめありて重科に處せ
J16_0491B18: は。法のため身命を惜へからず。小僧かはりて罪を
J16_0491B19: うくへし。もて師範のとがをつくのはんとおもふ。
J16_0491B20: もて淨土の敎をまもらんとおもふままのみ。死罪死
J16_0491B21: 罪敬白取詮
J16_0491B22: 十一月十三日 專修念佛沙門圓證
J16_0491B23: 前大僧正御房
J16_0491B24: ●凡受戒シテ五夏ヲ滿スルヲ大僧ト云是ニ對シテ
J16_0491B25: 四夏ヨリ以下ハ小僧ナルヘシ律中ニ阿難攝衆無
J16_0491B26: 法迦葉訶言年少名義集第五殿下ハ建仁二年御出家ア
J16_0491B27: リケレハ僧トハ云ナリ今此ニ小僧トハ只御卑下ノ
J16_0491B28: 詞也強ニ律ノ大小僧ノ沙汰ニハ及ハス●曲禮ニ人
J16_0491B29: 生十年曰幼●衰老ノ晩トテ四十以後ヲ云ナリ四
J16_0491B30: 十ヨリ血氣始テヲトロフ素問ユヘニ四十ノ後ヲ衰老
J16_0491B31: ト云頌疏八意也心地觀經六云我觀身心念念衰老其息
J16_0491B32: 出已更不復入沈休文別范安成詩云及爾同衰
J16_0491B33: 暮此時殿下御年五十六系圖等ナリ禮記ノ内則云五
J16_0491B34: 十始衰釋要鈔ニハ五十已去並曰衰年ト白氏文

ウィンドウを閉じる