浄土宗全書を検索する
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| 巻＿頁段行 | 本文 |
|---|---|
| J16_0489A01: | 土ハ今ノアラソフ所ナレハナリ定凖ハ定マレル作 |
| J16_0489A02: | 法ナリ●アラカシメハ預ノ字ニテマヘカタノ意ナ |
| J16_0489A03: | リ●對論ハ宗宗クラヘ合セテ勝劣ヲ論スル也應 |
| J16_0489A04: | 和ノ論談以來コレヲ禁制セラルトイヘリ是啻ニ僧 |
| J16_0489A05: | 徒ノ諍論ノミニアラス贔負ノ檀家マタ己カ患トシ |
| J16_0489A06: | テ終ニ俗事ノ確執ヲ起ノ兆アリ藤文範南都ヲ荷擔 |
| J16_0489A07: | セラルル釋書資治表及忠算ノ傳ナト即其事ナルヘシサレハ此後 |
| J16_0489A08: | 宗論永止ラレケルトソ大原見聞ニ此時ヨリ天下ニ |
| J16_0489A09: | 宗論ヲ禁斷セラルト●雜染ノケカラハシキ執著ヲ |
| J16_0489A10: | 拂テ淸淨ノ一心ヲ澄シ我慢偏屈ニ心ヲ散サザルヲ |
| J16_0489A11: | 無染無著ノ淨心ヲ凝スト云ナリ善導大師正雜二行 |
| J16_0489A12: | ヲ判シテ十三ノ得失ヲ擧テ禮讚序云淨土ノ行人ハ雜 |
| J16_0489A13: | 縁亂動シ心ニ輕慢ヲ生シ自障障他スル等ノ失ヲ離 |
| J16_0489A14: | ルル事ヲ得タリ略書トハ即斯謂歟●執論ハ偏執ノ諍 |
| J16_0489A15: | 論也異學異見ニトリアハサルハ善導ノ敎亦慈恩ノ |
| J16_0489A16: | ススメナリ |
| J16_0489A17: | ●有性無性ノ論太平記ニ此事ヲ載ス釋書ト相違アリ |
| J16_0489B18: | 但弘敎歎法のならひ。聊又其心なきにあらざるか。 |
| J16_0489B19: | 所謂源信僧都の。往生要集の中に。三重の問答をい |
| J16_0489B20: | だして十念の勝業をほむ。念佛の至要なる事この釋 |
| J16_0489B21: | に結成せり。禪林の永觀。德惠心にをよばずといへ |
| J16_0489B22: | とも。行淨業をつげり。撰ところの十因其心また一 |
| J16_0489B23: | なり。普賢觀音の悲願をかんがへ。勝如敎信が先蹤 |
| J16_0489B24: | を引て。念佛の餘行にすぐれたることを證す。彼時 |
| J16_0489B25: | 諸宗の輩。惠學林をなし禪定水をたたふ。しかりと |
| J16_0489B26: | いへども。惠心をもとがめず。永觀をも罰せず。諸 |
| J16_0489B27: | 敎も滅することなく。念佛もさまたげなかりき。是 |
| J16_0489B28: | 則世すなほに人なをかりしゆへ也。 |
| J16_0489B29: | ●永觀姓源氏八歳師事禪林寺深觀僧都十二出家十八歸念佛日課一萬後增六萬日別三時修彌陀供養法四十二歸洛東康和之間撰往生十因一卷天永二年秋疾十一月二日沐浴而念佛異香芬郁中夜頭北面西而寂紫雲垂室●勝如上人敎信沙彌事粗釋書ニ載セ具ニ十因ニ注サル |
| J16_0489B30: | ●聊ハ苟些ナト云意ナリ第一卷ニ見ユ大底敎ヲヒ |
| J16_0489B31: | ロメ法ヲホムルニハ是非得失ヲ辨シソノ勝劣ヲ沙 |