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J2310 円光大師行状画図翼賛 円智・義山 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J16_0487A01: 條件説文ニ分也已上段段ノ子細ナリ●依身ハ人
J16_0487A02: 身ハ諸根四大五欲五苦等ノ依トコロ也唯識等ノ心●楚毒
J16_0487A03: 楚ハ鞭韃也字彚ムチニテ打ヲ云楚モ毒モ身ヲ苦ムル
J16_0487A04: ノ類也●當寺ハ叡山ヲ延曆寺トイヘハナリ諸尊ハ
J16_0487A05: 中堂藥師佛ヲ始メ護法ハ山王七社等ニ至マテトソ
J16_0487A06: 滿山ハ一山ヲスヘテナリ
J16_0487A07: 月輪殿この事を歎給て。座主大僧正に進せらるる御
J16_0487A08: 消息云。念佛弘通の間の事。源空上人の起請消息
J16_0487A09: 等。山門に披露の後動靜如何。尤不審。如風聞
J16_0487A10: 者。餘行をととむべきよし。勸進の條不可然。云云
J16_0487A11: 此條にをきては。善導の意此旨をのぶるに似たり。
J16_0487A12: 然而旨趣甚深也。行者おもふへし。
J16_0487A13: ●動靜如何トハ今ニ躁動スル歟靜謐ニ成タルニヤ
J16_0487A14: トナリ●風聞ハホノカニキクト訓ス文選沈休文
J16_0487A15: 奏彈王源云風聞註善曰漢書尉佗曰風聞老夫
J16_0487A16: 父母墓已壞削國語晋語曰風聽臚言於市註賈達
J16_0487A17: 曰風釆也釆聽商旅之言也此註ノ如クナレハ風聞
J16_0487B18: トハトリキクト云意ナリ又公羊莊公元年傳風旨解
J16_0487B19: 曰風猶放也此注ニ依レハ風聞ハ放意也九卷傳ニ
J16_0487B20: 風聞ノ事三アリ一ニ念佛ヲ勸進スル總シテ然ヘカ
J16_0487B21: ラス口稱ノ權説往生スヘカラサル故ニト二ニ餘行
J16_0487B22: ヲ毀破スルアマリ經論ヲ焚燒シ章疏ヲナガシ失ヒ
J16_0487B23: 又餘善ヲモテハ三途ノ業ト稱シ犯戒ヲモテハ九
J16_0487B24: 品ノ因トスト三ニ念佛ノ行人餘行ヲ停止スヘキ由
J16_0487B25: ヲ勸進ノ條ナヲ然ヘカラスト云云今ノ傳文要ヲ取テ
J16_0487B26: 記セラル此中ニ然ヘカラストハ山徒ノ詞ナリ
J16_0487B27: 抑諸宗成立の法。をのをの自解を專にして。餘敎を
J16_0487B28: なむともせず。弘行の常の習先德の故實也。これを
J16_0487B29: 異域にとふらへは。月氏にはすなはち護法淸辨空有
J16_0487B30: の諍論。震旦には又慈恩妙樂權實の立破。是を我國
J16_0487B31: に尋れは。弘仁の聖代に。戒律大小のあらそひあり
J16_0487B32: き。天曆の御宇に。諸法淺深の談あり。八宗きをひ
J16_0487B33: て定凖とし。三國傳て軌範とす。しかれども。あら
J16_0487B34: かじめ末世の邪亂をかがみて。諸宗の對論をとどめ

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