浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J16_0485A01: | ●諸人ノ名字ヲ注記シタルヲ交名ト云フナリ●法 |
J16_0485A02: | 蓮房ノ傳第四十三卷ニ見ユ凡此交名三日ヲ經テ記 |
J16_0485A03: | ス來ルニ隨ヒ名告ニ任セテ注シケレハニヤ正本ノ |
J16_0485A04: | 交名一手ノ執筆ニアラスサレハ制誡ノ條條ハ信空 |
J16_0485A05: | 執筆セラレ交名ヲ連署スル事ハ人人ノ自筆或ハ當 |
J16_0485A06: | 座ノ傍人無筆ノ人ニ代テ書シト見エタリ正本ノ交 |
J16_0485A07: | 名文字筆畫ノ正シカラサルカ往往ナルハ是故ナル |
J16_0485A08: | ヘシ或宗派云於二尊院制條御製作信空湛空等 |
J16_0485A09: | 於上人御前同心之趣各以自筆錄法名略書九卷 |
J16_0485A10: | 傳ニ彼正文ステニ月輪殿ニ進シヲカルト云云今二尊 |
J16_0485A11: | 院ニ在テ予モ亦拜見シキ又南都ヘモ送ラレケルニ |
J16_0485A12: | ヤ興福寺ノ中院ノ屋ニ今ニ現存セリトソ寺僧知足房某 |
J16_0485A13: | 傳説セラル |
J16_0485A14: | 又座主に進ぜらるる起請文云。近日の風聞にいはく |
J16_0485A15: | 源空偏に念佛の敎をすすめて。餘の敎法をそしる。 |
J16_0485A16: | 諸宗これによりて凌夷し。諸行これによりて滅亡 |
J16_0485A17: | す。云云この旨を傳聞に心神驚怖す。つゐに縡山門に |
J16_0485B18: | きこえ。議衆徒に及て。炳誡を加べきよし貫首へ申 |
J16_0485B19: | 送られ畢。此條一には衆勘ををそれ。一には衆恩を |
J16_0485B20: | よろこぶ。おそるるところは。貧道の身をもちて。 |
J16_0485B21: | 忽に山洛のいきとふりにをよぶ。喜ところは。謗法 |
J16_0485B22: | の名をけして。ながく花夷の謗をととめむもし衆 |
J16_0485B23: | 徒の糺斷にあらすは。爭貧道の愁歎をやすめんや。 |
J16_0485B24: | 凡彌陀の本願云。唯除五逆誹謗正法と。念佛をすす |
J16_0485B25: | めん輩。むしろ正法をそしらんや。僻説をもて弘通 |
J16_0485B26: | し。虚誕をもて披露せは。尤糺斷あるへし。炳誡あ |
J16_0485B27: | るへし。望ところなり。ねがふ所なり。此等の子 |
J16_0485B28: | 細。先年沙汰の時起請を進畢。其後いまだ變せず。 |
J16_0485B29: | かさねて陳ずるにあたはずといへとも。嚴誡すでに |
J16_0485B30: | 重疊のあひだ。誓狀又再三にをよぶ。上件の子細。 |
J16_0485B31: | 一事一言。虚言をもちて會釋をまうけは。毎日七萬 |
J16_0485B32: | 遍の念佛。むなしく其利をうしなひ三途に墮在し |
J16_0485B33: | て。現當二世の依身つねに重苦に沈てながく楚毒を |
J16_0485B34: | うけん。伏乞當寺の諸尊。滿山の護法。證明知見し |