浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J16_0462A01: | 此災●灰ハ火過爲灰字彚ハイトヨメリ燼ハ火餘字彚 |
J16_0462A02: | 日本紀ニハ二字ニテモエクヰト訓ス六代論ニ宗廟 |
J16_0462A03: | 焚爲灰燼宮室變爲蓁藪ト●盛衰記ニ友時ヲ |
J16_0462A04: | 使ニテ黑谷ノ菴室ヘカクト申サレタリケレハト平 |
J16_0462A05: | 家物語ニハ黑谷ノ法然房ヲ請シテ對面アリ上人 |
J16_0462A06: | 戒ナト説テトアリ●戒ナトサツケトハ九卷傳及盛 |
J16_0462A07: | 衰記ニ授戒ノ時マタサマサマ敎訓ノ御詞トモアリ |
J16_0462A08: | ●今一度トアレハ平生ノ會合知ヌヘキナリ父入道 |
J16_0462A09: | モ重盛ノ吹擧ニテ淸水寺説戒ノツヰテニ上人ノ |
J16_0462A10: | 敎化ニアハレタル由一書ニ注シタリ●九卷傳ニイ |
J16_0462A11: | カニシテカ都ニテムツヒ給シ人ノ許ニ雙紙筥ヲ取 |
J16_0462A12: | ワスレ給事ノアリケルヲ入御ノ事モヤトテ送リツ |
J16_0462A13: | カハシケリ折節ウレシク覺エテトアリ松陰ノ硯大 |
J16_0462A14: | 佛殿ニカカリシ鏡ナト入タル箱ナルヘシ硯ハ今 |
J16_0462A15: | 尚洛東知恩寺ニ殘テ前南禪寺長老月舟其銘ヲ記セ |
J16_0462A16: | ラル是平家ノ奇玩ナリシトソ勢觀房源智上人ハ平 |
J16_0462A17: | 相國ノ曾孫又房舍聖敎悉上人ノ付屬ヲ受ラレケレ |
J16_0462B18: | ハ彼地ニ傳ハリテ重寳ノ一トナレリ又鎌倉ノ光明 |
J16_0462B19: | 寺ニモアリトイヘリ●御要ハ要用ノ二字本邦ノ書 |
J16_0462B20: | 記通用セリ第八卷ニ注シヌ●餘波ハ左傳ノ莊公ニ |
J16_0462B21: | 見ヱタリ又名殘トモカケリ |
J16_0462B22: | ●左傳晉重耳對楚子曰其波及晉者君之餘也 |
J16_0462B23: | 東大寺造營のために。大勸進の聖の沙汰侍けるに。 |
J16_0462B24: | 上人其撰にあたり給にけれは。右大辨行隆朝臣を御 |
J16_0462B25: | 使にて。大勸進職たるへきよし。法皇後白河の御氣 |
J16_0462B26: | 色ありけるに上人申されけるは。山門の交衆をのが |
J16_0462B27: | れて。林泉の幽栖をしめ侍ことは。しづかに佛道を |
J16_0462B28: | 修し。偏に念佛を行ぜんがためなり。もし勸進の職 |
J16_0462B29: | に居せは。劇務萬端にして。素意もはらそむくへき |
J16_0462B30: | よしを。かたく辭申されけり。行隆朝臣。其志の堅 |
J16_0462B31: | 固なるを見て。ことの由を奏しければ。もし門徒の |
J16_0462B32: | 中に。器量の仁あらは。擧申へきよし。重て仰下さ |
J16_0462B33: | れけるによりて。醍醐の俊乘房重源を擧申さる。遂 |
J16_0462B34: | に大勸進の職に補せられにけり。 |