浄土宗全書を検索する
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| 巻＿頁段行 | 本文 |
|---|---|
| J16_0459A01: | 賣券狀也界券又ハ券契トモ云一書ニ所存アリトテ |
| J16_0459A02: | 沙金百兩アタヘ永代ノハナチ文ヲ取テトアリ●命 |
| J16_0459A03: | 終ノトキ水ヲコヒテ等一書ニ嘉應元年六月十三 |
| J16_0459A04: | 日ノ夜半トイヘリ九卷傳ニ逝去ノ後花山院殿ニ參 |
| J16_0459A05: | リテ案内申サレシヲ闍梨ハ已ニ逝去ノ人ナリイカ |
| J16_0459A06: | テ此ニ來ヘキソヤ人タカヘニコソトアリケレハ重 |
| J16_0459A07: | テシカシカノ由申サレケレハ出向テ對面セラル |
| J16_0459A08: | サテ彼池ヲ申預テ座ヲ起ト見程ニヤカテ見エスナ |
| J16_0459A09: | リヌ幾程ノ日數ヲ經サルニ笠原ノ莊ヨリ洪水大浪 |
| J16_0459A10: | ノ事ヲ申入ケルガソノ時日ヲ勘ルニ闍梨彼池ヲ申 |
| J16_0459A11: | 請テ罷出ルオリナリケリ委事ハ彼家ノ記ニアリ略書 |
| J16_0459A12: | ト云●鈴ハ密器ナリ振ハコレヲフルナリ一書ニハ |
| J16_0459A13: | 七八箇年ノ後上人門弟子四五輩ヲ召具シテ彼池 |
| J16_0459A14: | ニ下リ給テ彌陀經念佛シ給ケレハ鱗オヒ角イタタ |
| J16_0459A15: | キテ水上ニ浮タモフヲ本身ニ復シ給ヘトアリケレ |
| J16_0459A16: | ハ行法ノ體ヲ現シテ又浮給フト按スルニ大師彼池 |
| J16_0459A17: | ニ下リ給ヒシ事ハ村民ノ口實今ニ傳ヘテ時ニ六字 |
| J16_0459B18: | ノ寳號ヲ書テ人人ニ賜ハリシヲ當時モ傳持シテ當 |
| J16_0459B19: | 國上馬濱松ノ南一里半ハカリノ西傳寺淨土宗即チ大師寄宿ノ之地今寺産八十七石ナリ也ニ在ト |
| J16_0459B20: | ナン又參河名號トイヘルモ此ツヰテニアソハシケ |
| J16_0459B21: | ルトナン申アヘリ其餘ノ奇特ハ諸家ノ傳記ニハ記 |
| J16_0459B22: | サレス十六門記ニモ只水面一町計トノミ注セラル |
| J16_0459B23: | 當時彼處ノ村民祭禮ヲ營テ供物ヲ唐櫃二合ニ入テ |
| J16_0459B24: | 池ニ浮フサテ遙ニ流行テ自ツカラ水底ニマキコミ |
| J16_0459B25: | ケルハ毎年ノ事トカヤ申侍ル |
| J16_0459B26: | ●忠雅公ハ權中納言忠宗卿之二男母ハ參議家保卿之女仁安三年八月十日從一位太政大臣 |
| J16_0459B27: | 上人の給けるは。智惠ありて。生死の出がたきこと |
| J16_0459B28: | をしり。道心ありて。慈尊にあはん事をねがふとい |
| J16_0459B29: | へとも。よしなき畜趣の生を感ぜること。しかしな |
| J16_0459B30: | がら淨土の法門をしらざるゆへなり。源空そのかみ |
| J16_0459B31: | 此法をたづねえたらましかは。信不信をかへりみず |
| J16_0459B32: | さづけ申なまし。極樂に往生の後は。十方の國土。 |
| J16_0459B33: | 心に任て經行し。一切の諸佛。思に隨て供養す。何 |