ウィンドウを閉じる

J2310 円光大師行状画図翼賛 円智・義山 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J16_0365A01: 人造多罪應墮地獄中纔聞彌陀名猛火爲淸
J16_0365A02: 凉外國賢聖記ニ出タリト云是即觀經ノ意ニ符合
J16_0365A03: セリ●極重惡人等トハ要集下本ノ中ニ觀經ヲ取意セ
J16_0365A04: ル文ナリ●若有重業障等トハ此文迦才ノ淨土論ニ
J16_0365A05: 見エテ觀經ヲ取意スルニ相似タリ一説ニ後一條院
J16_0365A06: 宣旨ヲ下サレテ念佛ノ用文勘申セト有ケルニ山門
J16_0365A07: ヨリ宇治ノ關白ヘ申ケルニ此文ヲ淨度本縁經ト云
J16_0365A08: テ又觀經云トテ極重等ノ文ヲ出セリ壒囊抄ト云今考
J16_0365A09: ルニ此四句彼經ノ全文ナリ然ルニ彼經ハ是僞經ノ
J16_0365A10: 智昇ノ目錄ニ入タレト天台十疑論道綽安樂集下善導觀念門等ノ古
J16_0365A11: 師皆引用セラレタリ淸淨法行及淨土三昧等ノ經
J16_0365A12: 其眞僞ヲ辨スル事大部補注十四ニ見エタリ●善導ノ
J16_0365A13: 釋ハ散善義也●イキ物ノ身オホキニナカクシテト
J16_0365A14: ハ常沒ノ衆生ヲ説コト涅槃經ニ七種溺水ノ人ヲ示
J16_0365A15: サルサレト大魚ノ喩ハ見エス大論第七十云如人
J16_0365A16: 立淸池上見魚或常在水中或有暫出還沒或
J16_0365A17: 有出觀四方或有出欲渡者近岸還沒佛亦
J16_0365B18: 如是以佛眼觀十方衆生有常著五欲諸煩惱
J16_0365B19: 覆心不求出者等華嚴説云張大敎網下生死
J16_0365B20: 海漉人天魚置涅槃岸今ノ釋此等ノ意ヲ祖述
J16_0365B21: セラルルニヤ
J16_0365B22: 又凡夫と申す二の文字をは。狂醉のごとしと弘法大
J16_0365B23: 師釋したまへり。けにも凡夫の心は。ものぐるひ。
J16_0365B24: さけにゑひたるがごとくして。善惡につけて。おも
J16_0365B25: ひさだめたる事なし。一時に煩惱ももたびまじはり
J16_0365B26: て。善惡みだれやすければ。いづれの行なりとも。
J16_0365B27: わがちからにては行じがたし。しかるに生死をはな
J16_0365B28: れ。佛道にいるには。菩提心ををこし。煩惱をつく
J16_0365B29: して。三祗百劫難行苦行してこそ。佛にはなるべき
J16_0365B30: にて候に。五濁の凡夫わがちからにては。願行そな
J16_0365B31: はる事かなひがたくて六道四生にめぐり候なり。彌
J16_0365B32: 陀如來この事をかなしみ思食て。法藏菩薩と申しし
J16_0365B33: いにしへ。われらが行じがたき僧祗の苦行を。兆載
J16_0365B34: 永劫があひだ。功をつみ德をかさねて。阿彌陀佛に

ウィンドウを閉じる