浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J16_0330A01: | といへばとて。一念を不定におもふは。行か信をさ |
J16_0330A02: | またぐるなり。信をば一念にむまると信じ。行をば |
J16_0330A03: | 一形にはげむへし。又一念を不定に思ふは。念念の |
J16_0330A04: | 念佛ごとに不信の念佛になるなり。其故は。阿彌陀 |
J16_0330A05: | 佛は。一念に一度の往生をあておき給へる願なれ |
J16_0330A06: | は。念ごとに往生の業となるなり。 |
J16_0330A07: | ●申トハ居家必用ニ申伸也明也謂所告諄切卜 |
J16_0330A08: | ●疎想ハアラカタニ思ヒヤルナリ麁相粗相粗糙ナ |
J16_0330A09: | トモ書リ不委也類書纂要ニ物不精細●本願ニ |
J16_0330A10: | 乃至十念若不生者不取正覺ト云ヘリ乃至ノ言ハ一 |
J16_0330A11: | 念ヨリ九念ニ至ル辭ナリ其一念ニテ命終セン者ノ |
J16_0330A12: | 若不往生者不取正覺ト誓ヒ給ヘリ明ケシ本 |
J16_0330A13: | ヨリ願意一念一念ヲ往生ノ决定ノ引業トアテ定メ |
J16_0330A14: | 給ヒシ也 |
J16_0330A15: | 又云。煩惱のうすくあつきをもかへりみず。罪障の |
J16_0330A16: | 輕き重きをも沙汰せず。ただ口に南無阿彌陀佛と唱 |
J16_0330A17: | へて。聲につきて决定往生のおもひをなすへし。 |
J16_0330B18: | 又云。たとひ餘事をいとなむとも。念佛を申申こ |
J16_0330B19: | れをするとおもひをなせ。餘事をしし。念佛すとは |
J16_0330B20: | おもふべからず。 |
J16_0330B21: | 又云。往生をねがひ。極樂にまいらんことを。まめ |
J16_0330B22: | やかにおもひ入たる人の氣色は。世の中をひとくね |
J16_0330B23: | り。恨たる色にて常にはある也。 |
J16_0330B24: | ●餘事ヲシシ念佛スト思ハハ念佛疎略ニナルヘシ念佛ヲ本トスル心ニテ餘事ヲ營トナリ是ハ初心ノ人ニ示シ給ヘル也又或時ノ仰ニハオヲウミウミ念佛セヨト語燈錄是ハ後心ノ人ノ念佛ニクセ付テ自ヲ忘レヌハ世事ノ營ヲナシナカラモ唯申セ營ヲ止メテナト思ハハ精進ノ障ナランソトナリ |
J16_0330B25: | ●氣色ハ文選謝惠連詩ニ蕭條洲渚際氣色少諧和 |
J16_0330B26: | ●クネルハアアトナケクナリ嚘ノ字歎聲ナリト |
J16_0330B27: | 字彚韓詩ニ竚立咿嚘又恨ノ字娼ノ字ヲモ書リ |
J16_0330B28: | 又云。人の命は食事の時。むせて死する事も有なり。 |
J16_0330B29: | 南無阿彌陀佛とかみて。南無阿彌陀佛とのみ入べき |
J16_0330B30: | なり。 |
J16_0330B31: | 又云。法爾の道理と云事あり。ほのほは空にのぼ |