浄土宗全書を検索する
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| 巻＿頁段行 | 本文 |
|---|---|
| J16_0248A01: | ハクハンヌキ也●祕敎ハ眞言祕密ノ敎法ナリ山門 |
| J16_0248A02: | ニハ顯密兼學ス此和尚ソノ骨髓ヲ得給ヘリトソ棟 |
| J16_0248A03: | 梁ハ第三卷ニ注シヌ●三昧ノ一流トハ一時山徒 |
| J16_0248A04: | 相ヨリテ大原ニシテ二十五三昧ヲ修セシニ良祐阿 |
| J16_0248A05: | 闍梨其會ノ結衆タリソレヨリシテ三昧阿闍梨ト稱 |
| J16_0248A06: | セリ此闍梨ハ大原長宴ノ法資時ニ密傳ノ龍象ナリ |
| J16_0248A07: | キ此師ノ一流ヲ傳テ三昧流ト云山僧筆記●山務ハ座主 |
| J16_0248A08: | ニ補シテ山門ノ事ヲ執務セ〓ルルヲ云ナリ四箇度 |
| J16_0248A09: | ノ補任上ノ座主記ノ如シ山徒云右大將賴朝卿以 |
| J16_0248A10: | 越前藤島莊寄附之依之始勸學講于無動寺一 |
| J16_0248A11: | 山大營也亦置新禮拜講于十禪師宮立爲式此會 |
| J16_0248A12: | 今尚行焉此外興隆之超古者不可勝計山務四箇 |
| J16_0248A13: | 度ニ及シ事イカナル故ニヤ辭シモ辭シ補シモ補セ |
| J16_0248A14: | ラレケルナト人申アヘリトナン愚管抄ニ見エタリ |
| J16_0248A15: | ●名望ハ名聞德望ナリ名聞於人曰聞爲人所 |
| J16_0248A16: | 仰曰望字彚彌世繼ニコノ僧正世ニモイトオモク山 |
| J16_0248A17: | ノザスニテモノシ給フ事モ年久シカリシ其程ニヤ |
| J16_0248B18: | コトナキ高名カスシラスオハセシカハアガメラレ |
| J16_0248B19: | 給フサマモニナクモノシ給ヒシ釋書ノ俊芿ノ傳ニ |
| J16_0248B20: | 延曆寺座主慈圓敎門之領袖也 |
| J16_0248B21: | ●勅書ノ艸ハ大内記藤原宗範上卿ハ權中納言藤原爲家三月八日宣下勅使少納言藤原長成三月二十八日於無動寺傳法務權僧正慈源使僧都俊範參向墳塔 |
| J16_0248B22: | しかれとも宿習の開發し給けるにや。しきりに世間 |
| J16_0248B23: | の榮耀をいとひふかく出離の要道をたつね。隱遁の |
| J16_0248B24: | 志あさからずして。よりより籠居の暇を申されける |
| J16_0248B25: | に。あへて勅許なかりければ。その本意をとげられ |
| J16_0248B26: | ずといへとも。ある時しはらく西山の善峰寺に籠居 |
| J16_0248B27: | して。心閑につとめをこなはれけるに。いつしか勅 |
| J16_0248B28: | 使ひまなくして。つゐに召出され給にけり。その後 |
| J16_0248B29: | は隱居のすまひもかなはざりけれは。つねに上人に |
| J16_0248B30: | 御對面ありて。底下の凡夫開悟得達の要義を談せら |
| J16_0248B31: | れけるに。上人諸宗の大綱をあげて一一の義理をつ |
| J16_0248B32: | くさるるに。皆是上代上機のためのをしへにして。 |