浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J16_0232A01: | 圓光大師行狀畵圖翼贊卷十四 |
J16_0232A02: | |
J16_0232A03: | 事義 |
J16_0232A04: | |
J16_0232A05: | 傳本第十四 |
J16_0232A06: | 天台座主權僧正顯眞。いまた大僧都にておはせしと |
J16_0232A07: | き。承安三年生年四十三にして。官職を辭し菩提を |
J16_0232A08: | 求て。大原に籠居。春秋四箇年に及ところに。安元 |
J16_0232A09: | 二年七月八日。建春門院崩御の間。かの御菩提の爲 |
J16_0232A10: | に。法住寺に新法華堂を立られ。七七の御忌を迎へ |
J16_0232A11: | て。同八月廿五日に行法をはしめられしに。その先 |
J16_0232A12: | 達に。叡山法花堂の一和尚位。正覺房眞惠をめされ |
J16_0232A13: | しかは。勅定にしたがひし時。大原の僧都かの闕を |
J16_0232A14: | のぞみて。聊宿願の事侍り。しばらく入衆あるべか |
J16_0232A15: | らさるよし。堂中にふれをくりて後。同九月一日子 |
J16_0232A16: | の尅に登山し。則參堂して一衆に列し。﨟次にまか |
J16_0232A17: | せて。二床の二和尚に著し。丑の尅一時つとめられ |
J16_0232A18: | て後。一床の一和尚につきたまひぬ。其後は禪光房 |
J16_0232B19: | 顯明を代官として。三大師天台傳敎慈覺の御忌日。以下大小 |
J16_0232B20: | の課役等みな新入のことく勤仕せられぬ。又四季懺 |
J16_0232B21: | 法の初夜の時には。かならす參堂し給ひき。是則出 |
J16_0232B22: | 離の道。たやすからざる事をなげきて。名利の學道 |
J16_0232B23: | をのがれ籠居すといへとも。决定出離の直路。思案 |
J16_0232B24: | いまた一决せす。晝夜に此事をのみなげく處に。十 |
J16_0232B25: | 二禪衆の闕を聞とき。かの半行半坐の行法は。天台 |
J16_0232B26: | 大師御筆の法華經を本尊として。傳敎大師弘仁三年 |
J16_0232B27: | 七月に草創したまへる要行なり。これ生死解脱の直 |
J16_0232B28: | 路なるへしとおもひより給て。十二禪衆に列し給に |
J16_0232B29: | けり。毎日毎時のつとめに。懺法一卷をくはへて修 |
J16_0232B30: | する事は。かの僧都はしめをかれしかは。一衆同心 |
J16_0232B31: | してその行いまにをこたらず。 |
J16_0232B32: | ●權僧正顯眞ハ前美作守藤原顯能之息母ハ參儀爲隆之女也師主最雲親王堀川ノ院第二ノ御子梶井ノ宮明雲大僧正入室相實法印灌頂弟子也●承安三年ハ高倉院即位五年安元二年ハ同帝即位八年也●法住寺ハ拾芥抄ニ法住寺法性寺北百練抄ニ蓮華王院東法華堂●山ノ法華堂ハ在止觀院西河海法華三昧及四季懺法此ニ於テ行ス● |