浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J16_0227A01: | カス者ナリ此伇者ニナレハ諸ノ公事ヲユルサルル |
J16_0227A02: | 故ニ望テ此衆ニ入然問奈良中ニ古年童ト云者アマ |
J16_0227A03: | タアルナリ見聞是興福寺ニ不限諸寺ニ有之古年ハ |
J16_0227A04: | 代代ノ義童ハ下僕ヲイヘリ此伇人今興福寺ニ一人 |
J16_0227A05: | 有之下行米ヲトリテ二季ノ神事其外諸事ヲフレ |
J16_0227A06: | ナカシスル伇ナリ大方仕丁ト相似タリ南都傳説又西金 |
J16_0227A07: | 堂修二月ノ時新堂童子ト號ス上湯ノ薪ノ餘殘ヲ笧 |
J16_0227A08: | 火トシ手水屋ノ内ニ於テ四座藝能ヲ盡故ニ薪猿 |
J16_0227A09: | 樂ト號ス修二月ノ寄人並ニ猿樂ヘ古年童ヲモテ相 |
J16_0227A10: | 觸シム春日若宮拜殿神樂錢配分一口古年童取之 |
J16_0227A11: | 今ニ至テ毎年霜月祭禮ニ猿樂江戸ヨリ誰誰罷上 |
J16_0227A12: | 候旨ヲ衆徒中集會所ヘ古年童來リ專當ヲ以テ披露 |
J16_0227A13: | スルナリサテ衆徒中下行米ノ狀ヲ古年童ニ遣スト |
J16_0227A14: | ソ衆徒筆記舊記云今般修二月依邂逅明德之比不依 |
J16_0227A15: | 修二月有無一七日於南大門薪之能令沙汰之 |
J16_0227A16: | 上下等可任意云云古年頭大允四座猿樂中令相觸 |
J16_0227A17: | 之條不易之規式也並若宮拜殿之白拍子同〓御子 |
J16_0227B18: | 修二之寄人也然間祭禮神事之時西金堂古年頭白拍 |
J16_0227B19: | 子配分一口取之畧書●松苑寺九卷傳ニハ松蒙寺ト |
J16_0227B20: | アリ地理定カナラス今南都邊ニハ此寺ナシ |
J16_0227B21: | 建仁二年三月十六日。上人語てのたまはく。慈眼房 |
J16_0227B22: | は受戒の師範なるうへ。同宿して。衣食の二事一向 |
J16_0227B23: | この聖の扶持なりき。然れども法門をことことく習 |
J16_0227B24: | たる事はなし。法門の義は。水火のことく相違して。 |
J16_0227B25: | つねに論談せしなり。この聖と源空とは。南北に坊 |
J16_0227B26: | をならへて住したりしに。ある時聖の居たまへる坊 |
J16_0227B27: | のまへをすぐるに。聖見たまひて。あの御房やとよ |
J16_0227B28: | び給へは。とまりて縁に居て候と申に。大乘の實智 |
J16_0227B29: | をおこさで。淨土に往生してんやとの給に。往生し |
J16_0227B30: | 候ひなんと答申とき。なににさは見えたるぞとのた |
J16_0227B31: | まふ間。往生要集に見えて候と申に。往生要集の中 |
J16_0227B32: | をも見給たるぞとの給間。いさたれか中を見ざるや |
J16_0227B33: | らんと申たれは。聖腹立て。枕をもて投打にうち給 |
J16_0227B34: | へは。やはらにげて我坊の方へまかりたれは。をふ |