浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J16_0221A01: | 害我説彼是龍象垂裕記云名象爲龍猶云龍馬 |
J16_0221A02: | 周官曰馬八尺已上爲龍肇師云象之上者名龍 |
J16_0221A03: | 象也若依大論乃是二類龍是水中之大象是陸行 |
J16_0221A04: | 之大鸞鳳亦是空行ノ大皆行德ノ大ナルニ比シテ |
J16_0221A05: | 云ナリ賈誼カ弔屈原賦ニ鸞鳳伏竄兮鴟鴞翺翔ト |
J16_0221A06: | 云モ大人ノ德ニ比シテ云ナリ日本紀ニ龍象ノ大 |
J16_0221A07: | 德ト云ヲオコシキホウシト訓ス●律師ノ車ニノ |
J16_0221A08: | リ具シテトハ角總ニレイノヒトツ御車ニテオハ |
J16_0221A09: | スナトアリテ昔ハ假初ノ往來ニモ車タテケレハ事 |
J16_0221A10: | ノ便ニ隨テシタシキ中ハ同車ニテアリキケルトソ |
J16_0221A11: | サレハ男女老少同車セシ事源氏ナトニ往往ニ見エ |
J16_0221A12: | タリ古今著聞ニ小野宮殿九條殿御同車ニテ出仕セ |
J16_0221A13: | サセ給ケル又四條院ノ大將小一條大將左右大將ニ |
J16_0221A14: | テ同車シテアリアハレケリコノ比ハ父子同車ノ事 |
J16_0221A15: | タニモマレナリ寬元二年賀茂臨時祭ノ時二條前關 |
J16_0221A16: | 白一條殿前左大臣ニテマイリアヒタマヒタリシニ |
J16_0221A17: | 暮テ事ハテニシカハ同車ニテ二條室町ニタテラレ |
J16_0221B18: | 御見物アリケリト詩ノ北風ニモ攜手同車トアリ |
J16_0221B19: | 延曆寺東塔 竹林房靜嚴法印。吉水の禪房にいたり |
J16_0221B20: | て。いかかして此たひ生死をはなれ候へきとの給け |
J16_0221B21: | れは。源空こそ尋申たく侍れと答申されけるに。法 |
J16_0221B22: | 印又决擇門はさる事にて。出離の道にをきては。智德 |
J16_0221B23: | いたり道心ふかくましませは。定めて安立の義候ら |
J16_0221B24: | んと申さるれは。源空は彌陀の本願に乘して。極樂 |
J16_0221B25: | の往生を期する外はまたく知ことなしと。法印申さ |
J16_0221B26: | るるやう。所存もかくのことし。美言をうけたまは |
J16_0221B27: | りて。愚案をかたくせんかために尋申す所なり。但 |
J16_0221B28: | 妄念のきをひおこり侍るをは。いかがし候べきと。 |
J16_0221B29: | 上人の給はく。是煩惱の所爲なれは。凡夫の力及べ |
J16_0221B30: | からず。ただ本願を賴て名號を唱ふれは。佛の願力 |
J16_0221B31: | に乘して往生をうと知れりと。法印信心决定し。疑 |
J16_0221B32: | 念たちまちにとけぬ。往生さらにうたがひなしとて |
J16_0221B33: | 退出し給けり。 |
J16_0221B34: | 畫圖 |