浄土宗全書を検索する
AND検索:複数の検索語をスペースで区切って入力すると、前後2行中にそれらを全て含む箇所を検索します。
巻_頁段行 | 本文 |
---|---|
J16_0194A01: | 畫圖 |
J16_0194A02: | ●下﨟ハ御經衆ノ中ノ﨟ノ淺ヲ云●根本水ハ橫川 |
J16_0194A03: | ノ中堂ノ北ニ在テ如法水ト名ツク今尚閼伽水及灌 |
J16_0194A04: | 頂ノ瓶水ニ用ユ大師始行ノトキ此水ヲクミテ書初 |
J16_0194A05: | 給ケレハ崇テ根本水トテ末代ナヲ其跡ヲシタフト |
J16_0194A06: | ソ風雅集ニ前大僧正良覺橫川ニテ如法經書ケルニ |
J16_0194A07: | 天長ノムカシマテ思ヒヤラルルヨシ申トテ前大納 |
J16_0194A08: | 言爲家イニシヘノナカレノ末ヲウツシテヤ橫川ノ |
J16_0194A09: | 杉ノシルシヲモミル返シ前大僧正良覺其ママニ流 |
J16_0194A10: | ノ末ヲウツシテモ猶イニシヘノ跡ソユカシキ●御 |
J16_0194A11: | 經衆ニアラストイヘトモトハ此二人ハ御經書寫ノ |
J16_0194A12: | 人衆ナラネハ前方便ノ時ヨリハ參リ給ネト本ヨリ |
J16_0194A13: | 御行法ノ衆中ニ召加ラレシ故ニ寫經ノ日參リ給 |
J16_0194A14: | トソ |
J16_0194A15: | 同十二日巳尅に。御書寫ことをへしかば。すなはち |
J16_0194A16: | 十種供養の儀あり。伶人の上達部。透渡殿に着す。 |
J16_0194A17: | 地下の樂人。日隱の西の腋に坐して。沙陁調の調子 |
J16_0194B18: | をふく。正面の庭上に。赤地の錦の地鋪をしきて。 |
J16_0194B19: | その上に。机二脚をたてて。十種供養の具を安ず。 |
J16_0194B20: | 天童二人。舞童十六人。東西よりすすみ出て。供具を |
J16_0194B21: | とりて南の階下に參じて。傳供をなす。衆僧正面の左 |
J16_0194B22: | 右に立て傳供す。このあひだ。十天樂を奏す。御導師 |
J16_0194B23: | 澄憲法印なり。傳供のときは。制禁かたくして參詣 |
J16_0194B24: | の道俗。やり水の北に。のそますといへとも。説法 |
J16_0194B25: | の時は勅許ありて。聽聞の緇素。群をなす。辨説玉 |
J16_0194B26: | をはく。貴賤みな涙をながす。説法のおもむき。前 |
J16_0194B27: | 前に超過せり。ことに叡感あるよし。權大納言兼雅卿 |
J16_0194B28: | をもて仰下さる。導師下座の時。千秋樂を奏す。入 |
J16_0194B29: | 道相國。唱歌。中御門大納言宗家卿助音。凡今日の儀 |
J16_0194B30: | 式。萬代の美談なり。六十の御賀を。をこなはれず。 |
J16_0194B31: | 自然にこの事にあるかのよし。時の人申あへり。 |
J16_0194B32: | ●權大納言兼雅卿ハ華山院相國忠雅公之長男也號後華山院母ハ中納言家成卿之女也養和二年三月八日任權大納言●中御門大納言宗家卿ハ大宮右大臣俊家公之長男堀川右大臣賴宗公之嫡孫也母ハ長實之女也承安三年十月九日任權大納言 |