浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J16_0192A01: | ケル帝王編年記日本往生傳沙石集拾遺和歌集等ト云然ニ行基ノ僧正ニナリ |
J16_0192A02: | シハ菩提法師ニ先タツ事七年天平十七乙酉ノ年ナ |
J16_0192A03: | リキ釋書等又銅像ノ開眼ハ十二月ノ事ナルニ行基ノ |
J16_0192A04: | 入寂ハ此年二月ナリ日本往生傳續日本記釋書等今ノ説何レノ書ニ |
J16_0192A05: | 依ニヤ●良宴法印ハ當座一列ノ高官ナリ宜ク上座 |
J16_0192A06: | タルヘシトソ●啓白ハ法事ノ始ニ願文ナト書テ十 |
J16_0192A07: | 方ノ三寳等ニソノ意趣ナト申述ルヲ云ナリ其シナ |
J16_0192A08: | 一樣ナラス時ニヨリテ不定ナルヘシ●前來七日ノ |
J16_0192A09: | 懺法ハ加行ノ方法ナリ是ヨリ以後正シキ行事ヲ正 |
J16_0192A10: | 懺悔ト云ナリ●調聲ハ今ノ聲明師ノ句頭ト云ル是 |
J16_0192A11: | ナリ又ハ唱歌トモ云次下ニ見エタリ●論語ノ八佾 |
J16_0192A12: | ニ盡美矣又盡善也後漢袁安傳ニ嚴重有威トキ |
J16_0192A13: | トシテ作法ノ亂ヌヲ云ナリ●中納言兼光此卿年十 |
J16_0192A14: | 二ニテ文章得業生ニナリ其後辨官ナト經テ儒業ニ |
J16_0192A15: | 長シ給フト見エタリサレハ東鑑ニモ文治五年六月 |
J16_0192A16: | 八日鶴岡ノ塔供養ノ願文ハ新藤中納言兼光卿ノ草 |
J16_0192A17: | 淸書ハ堀河大納言忠親卿ナリトイヘリ |
J16_0192B18: | 九月四日御料紙をむかへらる。件の料紙は觀性法橋 |
J16_0192B19: | の進ずるところなり。かの法橋。慈鎭和尚于時法印同宿 |
J16_0192B20: | のあひだ。御料紙安置の所は。和尚の住坊。三條白 |
J16_0192B21: | 川なり。烏羽院の第七宮覺快親王の舊跡にてぞあり |
J16_0192B22: | ける。良宴法印以下十一人の經衆は。かの所へむか |
J16_0192B23: | ふ。宿老。のこりとどまる儀になぞらへて。法皇。 |
J16_0192B24: | 上人。相國禪門。道塲にまうけさせ給ふ。料紙を銅 |
J16_0192B25: | の筒におさめ。御輿に入たてまつりて。むかへたて |
J16_0192B26: | まつる。南のひがくしのしたに。案をたてて。御輿 |
J16_0192B27: | をかきすへたてまつる。良宴法印以下の經衆。外に |
J16_0192B28: | 候して伽陁を誦す。正面の。明障子をあけられて。 |
J16_0192B29: | 法皇伽陁を誦しましますに。上人。入道相國。おな |
J16_0192B30: | じく助音申さる。料紙を道塲に安置ののち。行道合 |
J16_0192B31: | 殺あり。この儀はさだまれる法式にあらず。上人こ |
J16_0192B32: | れを申をこなはれけり。 |
J16_0192B33: | ●觀性法橋葉室中納言顯隆卿之孫中納言顯能卿之七男顯眞座主之弟也應保元年中興三鈷寺爲第二世●慈鎭覺快第十五卷 |