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J2310 円光大師行状画図翼賛 円智・義山 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J16_0190A01: 佛法時諸人民諸爲阿育法王ト御位ヲオリヰサ
J16_0190A02: セ給フ御所ヲハ院ノ御所又ハ仙洞ナト申ナリ御
J16_0190A03: 壽ヲ祝ヒ申セルトナリ押小路殿ハ事地理ニ見エ
J16_0190A04: タリ彌世繼ニ文永四年四月廿三日院ノ上後嵯峨院也
J16_0190A05: 又龜山殿ニテ御如法經アソハス女院モカカセオハ
J16_0190A06: シマシケリ五月廿三日十種供養ノ御經二部淨土ノ
J16_0190A07: 三部經モカカセ給ヘリ震殿ノ御シツラヒ舞樂ノサ
J16_0190A08: カンナリシヤン事ナキ御佛事ナリシト又後白河院
J16_0190A09: コソカカル御事ハセサセ給ヒケレソレモ御グシ
J16_0190A10: オロシテ後ノ事ナリムカシ上東門院モオコナハセ
J16_0190A11: 給ヒタリシタメシニヤ大宮院オナシク書セオハシ
J16_0190A12: マストソウケ給ハルトアリ續古今集ニ弘長元年六
J16_0190A13: 月龜山仙洞ニテ如法寫經シ侍シ時十種供養ノ散華
J16_0190A14: 從一位貞子調シテ奉リシムスヒ花ニ入道前太政大
J16_0190A15: 臣ムスヒヲク契トナラハ法ノ花チリノ末マテ數ニ
J16_0190A16: モラスナ●正シク行法ニ入前カタニ後ノアシシロ
J16_0190A17: トテ樣樣ツトムルヲ前方便トハ云ナリ
J16_0190B18: 去十日。日吉の社に。臨幸ありし時。衆徒。執當澄
J16_0190B19: 雲法印をもて。申入けるは。東寺の僧。今度の御經
J16_0190B20: 衆に。めし入らるべきよし。そのきこえあり。慈覺
J16_0190B21: 大師始行の法則なり。他門の僧しかるべからず。又
J16_0190B22: 或上人めし入らるへきよし。風聞す。これはあなが
J16_0190B23: ちに。子細を申べからずと云云これによりて東寺の僧
J16_0190B24: はめされす。上人は勑喚ありて。御先達をつとめら
J16_0190B25: る。上人﨟次の第一たるうへ。先達たり。一座たる
J16_0190B26: べきよしおほせらる。上人辭し申さるといへども。
J16_0190B27: 勅定しきりなるによりて。第一座に着す。正面の東
J16_0190B28: 西に座をしく。東の一座に上人。西の一座に法皇。
J16_0190B29: 上人のつぎに。入道相國着し給。良宴法印以下。官
J16_0190B30: 次にまかせて列座す。行基菩薩は世俗の法により
J16_0190B31: て。波羅門僧正のしもに着し給き。この例になぞら
J16_0190B32: へは。良宴法印。上座たるべしといへとも。別勅にて。
J16_0190B33: 上人一座に着せらる。上人禮盤にのぼりて啓白。其
J16_0190B34: 後錫杖を誦し。懺法をはじめたまふ。前方便の間は。

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