浄土宗全書を検索する
AND検索:複数の検索語をスペースで区切って入力すると、前後2行中にそれらを全て含む箇所を検索します。
巻_頁段行 | 本文 |
---|---|
J16_0186A01: | 語ニ陳群爲兒時祖父寔常奇異之ト洛陽淨華 |
J16_0186A02: | 院ニ珍藏スル大師所持ノ念珠アリ其記云建保元癸酉 |
J16_0186A03: | 年十二月十五日勢觀房源智上人以大師所持念珠 |
J16_0186A04: | 賜和田義盛義盛上建禮門院女院賜左京權太 |
J16_0186A05: | 夫茂時茂時傳大師門弟義阿義阿授武藏守泰 |
J16_0186A06: | 時泰時一曉入持佛堂見所懸念珠放光明其 |
J16_0186A07: | 光如星又現無數化佛因名星念珠正元元己未年 |
J16_0186A08: | 四月十五日依龜山法皇叡望上進其後相繼後圓融 |
J16_0186A09: | 院後小松院稱光院數代傳崇焉稱光院崩御之時賜 |
J16_0186A10: | 當院第十世惠照國師等熈和尚云云彼院記此記文ハ傳 |
J16_0186A11: | 傳ノ後泰時光明ヲ拜見セラルト今ハ上人恩賜ノ念 |
J16_0186A12: | 珠トアレハ大師ヨリ直ニ賜リテ展轉ニアラス然レ |
J16_0186A13: | ハ淨華院ノ念珠トハ又別ナルヘシサレハ大師ノ御 |
J16_0186A14: | 念珠ノ光ヲ放チ給フ事唯一二ノミニアラスト云事 |
J16_0186A15: | ヲ顯ントシテ彼記ヲココニ贅スルノミ |
J16_0186A16: | 上人の弟子勝法房は。繪をかく仁なりけるが。上人 |
J16_0186A17: | の眞影を。畫たてまつりて。其銘を所望しけるに。 |
J16_0186B18: | 上人これを見給て。鏡二面を。左右の手にもち。水 |
J16_0186B19: | 鏡を。まへにをかれて。頂の前後を見合られ。たが |
J16_0186B20: | ふところは。胡粉をぬりて。なをしつけられてのち。 |
J16_0186B21: | これこそ似たれとて。勝法房にたまはせけり。銘の |
J16_0186B22: | 事は。返答にをよばれざりけるを。勝法房。後日に又 |
J16_0186B23: | 參て申出たりければ。上人の御まへに侍ける紙に。 |
J16_0186B24: | 我本因地 以念佛心 入無生忍 |
J16_0186B25: | 今於此界 攝念佛人 歸於淨土 |
J16_0186B26: | 十二月十一日 源 空 |
J16_0186B27: | 勝法御房 |
J16_0186B28: | とかきて。授られければ。是を彼眞影に押て歸敬し |
J16_0186B29: | けり。これは首楞嚴經の勢至の圓通の文なり。上人 |
J16_0186B30: | は勢至の應現たりと云ふ事。世擧てこれを稱す。し |
J16_0186B31: | かるに。おほくの文の中に。勢至の御詞を。自贊に |
J16_0186B32: | 用られ侍る。まことに奇特の事なり。 |
J16_0186B33: | ●勝法房種姓等未考●首楞嚴經十卷唐天竺沙門般刺密帝譯也第五卷三十四聖ノ圓通ヲ説ク勢至圓通其中ニアリ |