ウィンドウを閉じる

J2310 円光大師行状画図翼賛 円智・義山 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J16_0171A01: 二年跨海入宋云云
J16_0171A02: ●唐ノ僧傳四十卷南山律師ノ作ナリ宋ノ僧傳三十
J16_0171A03: 卷贊寧法師ノ撰ナリ●九卷傳ニ上人五祖纇聚傳ト
J16_0171A04: イフ書ヲ造テ震旦國ノ念佛ノ祖師曇鸞道綽善導懷
J16_0171A05: 感少康ノ五祖ノ德ヲアラハシ給ヘリシカルヲ其後
J16_0171A06: 俊乘房云云トアリ●重源入唐ハ人王七十九代六條院
J16_0171A07: ノ御宇仁安二年ナリ釋書相傳フ大佛造營ノ爲ニ入唐
J16_0171A08: 勸進セラルト然ニ彼治承四年ノ兵火ハ凡仁安二年
J16_0171A09: ヨリ十四年ヲ經テ後ノ事ナリ●ハタシテハ果ノ字
J16_0171A10: ナリアンノ如クト云意ナリ鋪ハ張也字彚一鋪ハ一ハ
J16_0171A11: リト云心ナリ一幅ト云ニ同意ナルヘシ又周ノ法一
J16_0171A12: 丈五尺ヲ一鋪トハ云白記ナトアレト此ニハ所用ニア
J16_0171A13: ラス只五師ノ御影ヲ一幅ニ書タルヲカクハ云ナリ
J16_0171A14: ●内鑑冷然トハ内證互ニ明ニシテ冷シ氣ナル事鏡
J16_0171A15: ノ如シトナリ天台ノ釋止觀ニ天親龍樹内鑑冷然釋
J16_0171A16: 一本ニ冷謂冷冷覽而可別トアリ
J16_0171A17: ●五祖類聚傳ハ漢語燈錄ニ載ラル凡ソ五祖ノ行狀ヲ記セル諸家
J16_0171B18: 傳文皆一處ニ類聚セラレタリ
J16_0171B19: かの當麻寺の曼陀羅は。彌陀如來化尼となりて。大
J16_0171B20: 炊天皇の御宇。天平寶字七年に。をりあらはし給へ
J16_0171B21: る靈像なり。序正三方の縁のさかひ。日觀三障の雲
J16_0171B22: のありさま。人さらにわきまへがたかりしを。のち
J16_0171B23: に。文德天皇の御宇。天安二年に。もろこしよりわ
J16_0171B24: たれる。善導大師の御釋の。觀經の疏の文を見てこ
J16_0171B25: そ。人不審をは。ひらき侍しか。天平寳字七年より。
J16_0171B26: 天安二年にいたるまては。九十六年なり。そのかみ
J16_0171B27: 吾朝にて。をられたる曼陀羅の。はるかの後にわた
J16_0171B28: れる。觀經の疏の文に。符合せるをは。不思議とこ
J16_0171B29: そ申傳て侍れ。いま上人さきたちて淨土の宗義を。
J16_0171B30: ひらきたまひ。後に重源入唐の時。かの影像をわた
J16_0171B31: すべきよしを。命ぜられ。わたすところの影像。上
J16_0171B32: 人の仰にたがはざること。豈奇特にあらずや。され
J16_0171B33: は道俗貴賤。かの五祖の眞影を拜して。いよいよ上
J16_0171B34: 人の德に歸し。ますます念佛の信を。ふかくしけり。

ウィンドウを閉じる