浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J16_0171A01: | 二年跨海入宋云云 |
J16_0171A02: | ●唐ノ僧傳四十卷南山律師ノ作ナリ宋ノ僧傳三十 |
J16_0171A03: | 卷贊寧法師ノ撰ナリ●九卷傳ニ上人五祖纇聚傳ト |
J16_0171A04: | イフ書ヲ造テ震旦國ノ念佛ノ祖師曇鸞道綽善導懷 |
J16_0171A05: | 感少康ノ五祖ノ德ヲアラハシ給ヘリシカルヲ其後 |
J16_0171A06: | 俊乘房云云トアリ●重源入唐ハ人王七十九代六條院 |
J16_0171A07: | ノ御宇仁安二年ナリ釋書相傳フ大佛造營ノ爲ニ入唐 |
J16_0171A08: | 勸進セラルト然ニ彼治承四年ノ兵火ハ凡仁安二年 |
J16_0171A09: | ヨリ十四年ヲ經テ後ノ事ナリ●ハタシテハ果ノ字 |
J16_0171A10: | ナリアンノ如クト云意ナリ鋪ハ張也字彚一鋪ハ一ハ |
J16_0171A11: | リト云心ナリ一幅ト云ニ同意ナルヘシ又周ノ法一 |
J16_0171A12: | 丈五尺ヲ一鋪トハ云白記ナトアレト此ニハ所用ニア |
J16_0171A13: | ラス只五師ノ御影ヲ一幅ニ書タルヲカクハ云ナリ |
J16_0171A14: | ●内鑑冷然トハ内證互ニ明ニシテ冷シ氣ナル事鏡 |
J16_0171A15: | ノ如シトナリ天台ノ釋止觀ニ天親龍樹内鑑冷然釋 |
J16_0171A16: | 籖一本ニ冷謂冷冷覽而可別トアリ |
J16_0171A17: | ●五祖類聚傳ハ漢語燈錄ニ載ラル凡ソ五祖ノ行狀ヲ記セル諸家 |
J16_0171B18: | 傳文皆一處ニ類聚セラレタリ |
J16_0171B19: | かの當麻寺の曼陀羅は。彌陀如來化尼となりて。大 |
J16_0171B20: | 炊天皇の御宇。天平寶字七年に。をりあらはし給へ |
J16_0171B21: | る靈像なり。序正三方の縁のさかひ。日觀三障の雲 |
J16_0171B22: | のありさま。人さらにわきまへがたかりしを。のち |
J16_0171B23: | に。文德天皇の御宇。天安二年に。もろこしよりわ |
J16_0171B24: | たれる。善導大師の御釋の。觀經の疏の文を見てこ |
J16_0171B25: | そ。人不審をは。ひらき侍しか。天平寳字七年より。 |
J16_0171B26: | 天安二年にいたるまては。九十六年なり。そのかみ |
J16_0171B27: | 吾朝にて。をられたる曼陀羅の。はるかの後にわた |
J16_0171B28: | れる。觀經の疏の文に。符合せるをは。不思議とこ |
J16_0171B29: | そ申傳て侍れ。いま上人さきたちて淨土の宗義を。 |
J16_0171B30: | ひらきたまひ。後に重源入唐の時。かの影像をわた |
J16_0171B31: | すべきよしを。命ぜられ。わたすところの影像。上 |
J16_0171B32: | 人の仰にたがはざること。豈奇特にあらずや。され |
J16_0171B33: | は道俗貴賤。かの五祖の眞影を拜して。いよいよ上 |
J16_0171B34: | 人の德に歸し。ますます念佛の信を。ふかくしけり。 |