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J2310 円光大師行状画図翼賛 円智・義山 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J16_0168A01: ワタルトハ明サレケレト報土ノ義ノ前ニハ凡夫往
J16_0168A02: 生ヲ許サレス凡夫往生ヲ許ス時ニハ淨土ヲ判スル
J16_0168A03: 事淺クテ化身化土ト定メラレシナリ是ミナ自力ヲ
J16_0168A04: 先トシテ本願ノ深意ヲ探ルコト善導ノ如クナラサ
J16_0168A05: ル故ナリ傳通記等ノ諸文ニ見エタリ●善導ノ釋義ハ觀經ノ疏ニ見
J16_0168A06: エタリ諸ノ人師本願ノ深旨ヲ明ラメズシテ佛意ヲ
J16_0168A07: 顯ス事尤モウトシヒトリ善導ノミ其旨ヲ得給テ凡
J16_0168A08: 夫報土ニ生ルルコトモ淨土ノ高キ事ヲモ本願ノ深
J16_0168A09: 妙ナル事ヲモ釋出シ給ケレハ佛意マスマス明ナリ
J16_0168A10: ●應身トハ大ムネ娑婆ニ出現シテ八相應同トテ凡
J16_0168A11: 夫ノフルマヒニ似同セル今日ノ釋迦佛ノヤウナ
J16_0168A12: ルヲ云此應身ノ住給テ敎化ヲ施シ給フ國土ヲ應土
J16_0168A13: トハイヘルナリ又隨類ノ化身ヲモ應身トイヒ八相
J16_0168A14: 應同ノ佛ヲモ化身ト云事モアリ一概ニハ意エマシ
J16_0168A15: キナリ攝論佛地論等ノ解釋ニ往往に散在セリ此一
J16_0168A16: 件拾遺語燈錄ノ上卷ニ載タリ
J16_0168A17: ●四種土ハ一凡聖同居土二方便有餘土三實報土四寂光土●維
J16_0168B18: 摩疏一云二同居淨土者無量壽國雖果報殊勝難可比喩然亦染淨凡聖同居云云
J16_0168B19: 上人播磨の信寂房に。おほせられけるは。ここに宣
J16_0168B20: 旨の二つ侍るを。とりたがへて。鎭西の宣旨を。坂
J16_0168B21: 東へくだし。坂東の宣旨をは。鎭西へくたしたらん
J16_0168B22: には。人もちゐてんやとの給に。信寂房しばらく案
J16_0168B23: じて。宣旨にても候へ。とりかへたらんをは。いか
J16_0168B24: かもちゐ侍るへき。と申けれは。御房は道理をしれ
J16_0168B25: る人かな。やがてさぞ帝王の宣旨とは。釋迦の遺敎
J16_0168B26: なり。宣旨二つありといふは。正像末の三時の敎な
J16_0168B27: り。聖道門の修行は。正像の時の敎なるがゆへに。
J16_0168B28: 上根上智のともがらにあらざれは證しがたし。たと
J16_0168B29: へば西國の宣旨のことし。淨土門の修行は。末法濁
J16_0168B30: 亂の時の敎なるがゆへに。下根下智のともがらを器
J16_0168B31: とす。これ奧州の宣旨のことし。しかれは三時相應
J16_0168B32: の宣旨。これをとりたがふまじきなり。大原にし
J16_0168B33: て。聖道淨土の論談ありしに。法門は牛角の論なり

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