ウィンドウを閉じる

J2310 円光大師行状画図翼賛 円智・義山 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J16_0147A01: メ或ハ別ニ修羅ノ一道ト立ラル今ノ意ニハ惡趣ノ
J16_0147A02: 中ノ鬼畜二道ニコムルヲコノ中ニ攝スト云ナリ十
J16_0147A03: 住心論ニ正法念經ヲ引テ阿修羅ニ畧シテ二種アリ
J16_0147A04: 一ニハ鬼道ノ所攝二ニハ畜生ノ所攝トイヘリ●儒
J16_0147A05: 敎ノ五行ハ人間ノ常ノ行ナレハナリ即佛敎ノ五
J16_0147A06: 戒人ニ生スルノ修因ニ同シサレハ人道ノ中ニコム
J16_0147A07: ルトソ●老子莊子ノヲシヘハ專仙道ヲアカム仙道
J16_0147A08: ヲハ佛敎ノ中ニハ天道ニオサメタリカレ命ナカフ
J16_0147A09: シテ飛行自在ナルコト天ニ似タレハナリ●第四ハ
J16_0147A10: 聲聞第五ハ縁覺ニシテ並ニ小乘ナリ今ノ文此二ノ
J16_0147A11: 攝屬ヲイハザルハ自然ノ存略ニシテ別ノ意旨ナシ
J16_0147A12: 其義知ヤスケレハナリ●ハシメノ一ヲノソクハ三
J16_0147A13: 惡道ニハカカル内外ノ善法行ハレネハ納ムヘキ敎
J16_0147A14: ナケレハナリ敎ニ内外ノシナハアレトモ其餘ノ九
J16_0147A15: 種ニハオサムルニ便アリトソ●内外ノ典籍ミナ
J16_0147A16: コレヲ學スヘキ歟トハ性靈集ニ天長五年十二月十
J16_0147A17: 五日綜藝種智院式ヲ記シテ内外ノ諸典兼學セン事
J16_0147B18: ヲ載タリ是大日經第一ニ初阿闍梨兼綜衆藝ト云
J16_0147B19: ニヨルトソ然ルニ毘奈耶ニ外道ヲ降伏センカ爲ニ
J16_0147B20: 外論ヲ學スル事ヲ許シテ云ク若最上利根ノ人彼カ
J16_0147B21: 見解ニ落入サルハ一日ノ中ニ三時ヲ分チテ二分ハ
J16_0147B22: 佛經ヲ習ヒ晩ニ及テ一分ハ外書ヲ學スヘシト又
J16_0147B23: 祇洹精舍ノ書庫ニ三千界ノ種種ノ文書ヲ置レシモ
J16_0147B24: 亦此意ナリ瑜伽持地等論ミナ此説アリ釋氏要覽梵網古迹按ス
J16_0147B25: ルニ此等ノ説ハミナ外道降伏ノ爲ニ學スルナリ今
J16_0147B26: 此中ニ攝學トハ外典ヲ取テ内典ノ攝屬トスルノ謂
J16_0147B27: ナリ未聞一代判敎攝外敎又若約開會者不
J16_0147B28: 言限也
J16_0147B29: ただしこの十住心論の義に大なる難あり。義釋には。
J16_0147B30: あるひはただ經を攝すといひ。或はたた論を攝すと
J16_0147B31: もいへるを。一宗にとりなして。華嚴宗に攝す。法
J16_0147B32: 華宗に攝すなど。ひきなされたるは。ひがこととお
J16_0147B33: ぼゆるなり。もしその宗に攝して勝劣を判ぜば。た
J16_0147B34: かひに是非あり。その宗論にをきては。むかしより

ウィンドウを閉じる