浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J16_0144A01: | 圓光大師行狀畵圖翼贊卷五 |
J16_0144A02: | |
J16_0144A03: | 事義 |
J16_0144A04: | |
J16_0144A05: | 傳本第五 |
J16_0144A06: | 上人のたまはく。學問ははしめて見たつるは。きは |
J16_0144A07: | めて大事なり。師の説を傳習はやすきなり。しかる |
J16_0144A08: | に我は諸宗みなみづから章疏を見て心えたり。戒律 |
J16_0144A09: | にも中川の少將上人偸蘭叉といふ。名目はかりそき |
J16_0144A10: | きつたへたる。さしてはみな見いだしたるなり。法 |
J16_0144A11: | 相宗も藏俊にあふといへども。法相を學せず。かの |
J16_0144A12: | 人はばかりをなしてをしへず。名目ひとつぞききと |
J16_0144A13: | りたる。故慈眼房も分明ならず。小乘戒の事は非學 |
J16_0144A14: | 生なり。わづかに理觀ばかりなり。普通によき學生 |
J16_0144A15: | といふも、大乘の戒律にをきては。予がごとく沙汰 |
J16_0144A16: | したるものはすくなきなり。當世にひろく書を披見 |
J16_0144A17: | したることは。たれも覺えず。書を見るに。これは |
J16_0144A18: | その事を詮にはいふよと。見ることのありかたき事 |
J16_0144B19: | にて侍に。われは書をとりて。一見をくはふるに。 |
J16_0144B20: | その事を釋したる書よなとみる德の侍也。詮はまづ |
J16_0144B21: | 篇目を見て。大意をとるなりと。 |
J16_0144B22: | ●中川ハ大和國添上郡也實範創伽藍號即成身院●少將上人實範父藤相國忠平公七代孫參議顯實第四子也初投興福寺學法相又如醍醐寺禀密敎於嚴覺又之橫川問台敎於明賢後於中川寺開律講行羯磨又翫淨敎大著章鈔後終光明山 |
J16_0144B23: | ●偸蘭叉ハ梵語ナリ此方ニハ大障善道ト云是重罪 |
J16_0144B24: | ニテ犯者ハ五十億六十千歳ノ間呌喚地獄ニ墮ス |
J16_0144B25: | 行事鈔●名目トハ讀カタノ事ヲ云ナルヘシ傳文少將 |
J16_0144B26: | ノ上人ニト云ベシニノ字ナクテハ其義通セズ當時 |
J16_0144B27: | 戒律ノ事ニ於テハ皆人闍梨ヲモテ師トス然ルニ我 |
J16_0144B28: | ハ別ノ指授ヲハ承ス唯名目一傳ヘタリトソサレハ |
J16_0144B29: | 實範ハ眞言ノ師トハ仰タレト戒律ノ事ニハ師ト |
J16_0144B30: | スルニ至ラス●サラテハトハサニアラデハナリソ |
J16_0144B31: | レナラテソノ外ハ皆習ハスシテトナリ●故ハフル |
J16_0144B32: | キ意ニテモトノト訓ス史記文選ナトニ往往ニ死シ |