浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J16_0142A01: | 葉ニ御母之命何如可毛ナトアリ●大日經ノ住心 |
J16_0142A02: | 品ハ第一卷ナリ●五字七字ナトニ詞ヲ約テ花ヤカ |
J16_0142A03: | ニ綴タル文句ヲ偈トモ頌トモ云ナリ誦ハソラニヨ |
J16_0142A04: | ムナリ●コレガヤウニ諸宗ノ法門實ニ明ナレハ |
J16_0142A05: | 淨土ノ法門モサコソアラメ加樣ニ暗カラス心得タ |
J16_0142A06: | ランニ立ル所ノ法門往生淨土ノ道何ソ危カランヤ |
J16_0142A07: | トナリ●自解ノ法門自ラ發明シテ意ヱタル法門ナ |
J16_0142A08: | リ●イマダ相傳セスシテオシハカリテ分別シタル |
J16_0142A09: | 智慧ノハタラキヲ推度ト云ナリ諸法推度ノ慧トテ |
J16_0142A10: | 唯識ナトニ往往ナリ●慶雅カウヘニヤトハ九卷傳 |
J16_0142A11: | ニ寬雅ニアヒテ三論ヲ决シ給フニ寬雅二字シテ |
J16_0142A12: | カノ宗ノ血脉ニ我名ノ上ニ上人ノ名ヲカキ給フ慶 |
J16_0142A13: | 雅法橋ニ華嚴ヲ談シ給事亦復如此ト |
J16_0142A14: | 上人諸宗に通達し給へること。人口あまねきうへ。 |
J16_0142A15: | 慶雅法橋御室の御前にて。自門他門おほくの學 |
J16_0142A16: | 生にあひ侍つれとも。この上人かやうにもの申僧こ |
J16_0142A17: | そ侍らねと。稱美し申けるを。きこしめされて。御 |
J16_0142B18: | 室より上人を招請せられ。天台宗を學せらるべきよ |
J16_0142B19: | しおほせられけれは。天台宗は昔はかたのことく傳 |
J16_0142B20: | 受し侍しかとも。今は但念佛になりて。天台宗は廢 |
J16_0142B21: | 亡し侍うへ。山門には澄憲。三井には道顯など申。 |
J16_0142B22: | 名匠たち侍り。かの人人にめしとはるへきか。をの |
J16_0142B23: | つからかへりきき侍らんも。そのははかり侍よし |
J16_0142B24: | を。申給しかは。みなうけたまはりをきたることな |
J16_0142B25: | り。色題その詮侍らすとて。かさねてしきりに仰ら |
J16_0142B26: | れけれとも。なをかたく辭退し申給へば。さらは念 |
J16_0142B27: | 佛のことを學せらるへし。そのついでに少少談義侍 |
J16_0142B28: | へしなど。おほせられけれとも。自然に延引して。 |
J16_0142B29: | 日月を送られけるに。後白河法皇最後の御時。上人 |
J16_0142B30: | を御善知識にめされて。まいり給けるとき。御室も |
J16_0142B31: | 御參會ありけるに。そのことおほせられいだして。 |
J16_0142B32: | このあひだ住京のついてに。素懷をとげばや。いか |
J16_0142B33: | が侍へきと仰られけれは。か樣のおりふしは物怱に |
J16_0142B34: | も侍り。またきとめさるる事も侍らん時は。中間に。 |