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J2310 円光大師行状画図翼賛 円智・義山 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J16_0142A01: 葉ニ御母之命何如可毛ナトアリ●大日經ノ住心
J16_0142A02: 品ハ第一卷ナリ●五字七字ナトニ詞ヲ約テ花ヤカ
J16_0142A03: ニ綴タル文句ヲ偈トモ頌トモ云ナリ誦ハソラニヨ
J16_0142A04: ムナリ●コレガヤウニ諸宗ノ法門實ニ明ナレハ
J16_0142A05: 淨土ノ法門モサコソアラメ加樣ニ暗カラス心得タ
J16_0142A06: ランニ立ル所ノ法門往生淨土ノ道何ソ危カランヤ
J16_0142A07: トナリ●自解ノ法門自ラ發明シテ意ヱタル法門ナ
J16_0142A08: リ●イマダ相傳セスシテオシハカリテ分別シタル
J16_0142A09: 智慧ノハタラキヲ推度ト云ナリ諸法推度ノ慧トテ
J16_0142A10: 唯識ナトニ往往ナリ●慶雅カウヘニヤトハ九卷傳
J16_0142A11: ニ寬雅ニアヒテ三論ヲ决シ給フニ寬雅二字シテ
J16_0142A12: カノ宗ノ血脉ニ我名ノ上ニ上人ノ名ヲカキ給フ慶
J16_0142A13: 雅法橋ニ華嚴ヲ談シ給事亦復如此ト
J16_0142A14: 上人諸宗に通達し給へること。人口あまねきうへ。
J16_0142A15: 慶雅法橋御室の御前にて。自門他門おほくの學
J16_0142A16: 生にあひ侍つれとも。この上人かやうにもの申僧こ
J16_0142A17: そ侍らねと。稱美し申けるを。きこしめされて。御
J16_0142B18: 室より上人を招請せられ。天台宗を學せらるべきよ
J16_0142B19: しおほせられけれは。天台宗は昔はかたのことく傳
J16_0142B20: 受し侍しかとも。今は但念佛になりて。天台宗は廢
J16_0142B21: 亡し侍うへ。山門には澄憲。三井には道顯など申。
J16_0142B22: 名匠たち侍り。かの人人にめしとはるへきか。をの
J16_0142B23: つからかへりきき侍らんも。そのははかり侍よし
J16_0142B24: を。申給しかは。みなうけたまはりをきたることな
J16_0142B25: り。色題その詮侍らすとて。かさねてしきりに仰ら
J16_0142B26: れけれとも。なをかたく辭退し申給へば。さらは念
J16_0142B27: 佛のことを學せらるへし。そのついでに少少談義侍
J16_0142B28: へしなど。おほせられけれとも。自然に延引して。
J16_0142B29: 日月を送られけるに。後白河法皇最後の御時。上人
J16_0142B30: を御善知識にめされて。まいり給けるとき。御室も
J16_0142B31: 御參會ありけるに。そのことおほせられいだして。
J16_0142B32: このあひだ住京のついてに。素懷をとげばや。いか
J16_0142B33: が侍へきと仰られけれは。か樣のおりふしは物怱に
J16_0142B34: も侍り。またきとめさるる事も侍らん時は。中間に。

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