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J2310 円光大師行状画図翼賛 円智・義山 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J16_0110A01: 天子ニ戒ヲ授ケ御髮ヲオロサセ甲ナトヲ一朝ノ戒
J16_0110A02: 師トハ云ナリ剃刀ハ落髮授戒ノ用器ナリ人ノ頭ハ
J16_0110A03: 一身ノ最頂ニシテ貴コト天位ノ上ナキニ相似タリ
J16_0110A04: 良ニ一朝ノ戒師具ニハ如シ第四十三卷ノタルベキノ徴瑞トスルニ
J16_0110A05: 足レリ其幾虚カラヌニヤ三代後白河高倉後鳥羽ノ戒師ト仰
J16_0110A06: カレ給不思議ノ至リナリサレハ第十卷ニ受戒ノ人
J16_0110A07: ヲ載畢テ云一朝アフギテ傳戒ノ師トセスト云事ナ
J16_0110A08: シトゾ書トメラレキ九卷傳ニ天台ノ大乘戒ハ如來
J16_0110A09: ヨリ十九代法義相承上人ノ一身ニアリ此故ニ王后
J16_0110A10: 以下海内ノ貴賤受戒ノ師範トシテ尊重他ニ異ナリ
J16_0110A11: 母ノ剃刀ヲノム夢ステニ符合セリトイヘリ
J16_0110A12: ●稻岡ノ村老相傳テ云當國ノ二宮正一位高野大明神ノ社ハ久米西西條郡ニアリ末社八神アリ本社ノ西北ニ漆明神アリ是其八神ノ一也往昔神戸郷美和亦ハ曰三輪ト亦ハ曰御岩ト村神田淵ニ龜ニ似タルモノアリテ夜夜光ヲ放チ大ニ鳴ル時ニ高野明神託曰淵底ニ漆ノ靈アリ神職菅原某ヲシテ崇祭シムヘシト因社ヲ造リ敬ヒマツル是漆氏ノ祖神也於玆神人菅ヲ以姓トシ漆ヲ以氏トス斯漆氏ノ鼻祖ナリ世世相繼テ神戸ノ領主トシテ稻岡ニ居住シ香葉或ハ圓
J16_0110B13: ノ内ニ二引ヲモテ家ノ紋トスト云●菩提寺ハ勝田北郡高圓村ニアリ
J16_0110B14: つゐに崇德院の御宇、長承二年四月七日午の正中に、
J16_0110B15: 秦氏なやむ事なくして男子をうむ。時にあたりて紫
J16_0110B16: 雲天にそびへ。舘のうち家の西に。もとふたまたに
J16_0110B17: して。すゑしげく。たかき椋の木あり。白幡二流と
J16_0110B18: びきたりて。その木ずゑにかかれり。鈴鐸天にひび
J16_0110B19: き。文彩日にかかやく。七日を經て天にのほりてさ
J16_0110B20: りぬ。見聞の輩奇異のおもひをなさずといふことな
J16_0110B21: し。これより彼木を 兩幡の椋の木となづく。星霜
J16_0110B22: かさなりて。かたふきたふれにたれど。異香つねに
J16_0110B23: 薰じ。奇瑞たゆることなし。人これをあがめて。佛
J16_0110B24: 閣をたてて誕生寺と號し。影堂をつくりて念佛を修
J16_0110B25: せしむ。
J16_0110B26: ●崇德院ハ人皇七十五代帝諱顯仁鳥羽院第一ノ御子也母中宮藤原璋子入道亞相公實卿ノ女也●誕生寺ハ美作國久米南條稻岡ノ莊G社ニアリ號G社山熊谷入道上人四十三歳ノ眞影ヲ持參シテ三十餘日逗留シケルト舊記若彼蓮生ノ營建ニテ建久以後ノ艸創

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