長昌寺
提供: 新纂浄土宗大辞典
ちょうしょうじ/長昌寺
大分県杵築市大字南杵築。松岳山寂照院。大分教区№二四。開山は存誉沢山。江戸時代の譜代大名であった松平重直は、寛永四年(一六二七)に摂津国三田(兵庫県三田市)に菩提寺を建立して松岳寺と号した。ところが、重直は同九年に豊前国竜王(大分県宇佐市)へ国替えとなった。そこで菩提寺も同地へ移転し、翌年先祖の法名にちなみ長昌寺と改めた。その後、重直は同一六年に豊後国高田(同県豊後高田市)、正保二年(一六四五)に同国杵築(同県杵築市)へ転封となり、同地にあった峯高寺を長昌寺と改号した。元禄元年(一六八八)、松平氏は寺領と浄慶作の阿弥陀仏像を寄進している。
【資料】『蓮門精舎旧詞』四〇、『浄土宗寺院由緒書』中(『増上寺史料集』六)
【執筆者:杉山裕俊】