仏の身体を黄金に喩え、その黄金の口を意味する。そこから発せられた言葉は永遠に輝く真理であるとして、仏説を金口説と称する。『選択集』に法照『五会法事讃』からの引用として「ただ本師金口の説のみにあらず。十方の諸仏、ともに伝証す」(聖典三・一七九/昭法全三四五)とある。
【執筆者:南清隆】