仏教の論議の場において、設問に対し義を立て、それに発せられた反論に答える立場の者のこと。立義、竪者とも言う。静厳の弟子が、竪義の才覚を具えようと、法然のもとを訪れ、天台宗の奥義を教授された。法然が、静厳は老齢の上、念仏を申す以外の時間はないはずなのに、経文や教理に対する理解は当代の勧学を超えていると評した。
【資料】『四十八巻伝』五
【参照項目】➡静厳
【執筆者:東海林良昌】