しんしゅうこうしょうは/真宗興正派
真宗十派の一つ。略して興正派とも称す。本山は円頓山興正寺(京都市下京区堀川通七条上ル)。建暦二年(一二一二)、親鸞が山科に一寺を建立し、当初は興隆正法寺と号したと伝える。文明一三年(一四八一)、仏光寺一四世であった経豪が蓮如に帰依し、名を蓮教と改め山科に興正寺を再興。戦国期に西日本で教線を広く展開した。本願寺と密接な関わりを持ち行動を共にしたが、明治九年(一八七六)、大教院分離に際して本願寺派から独立し興正派が成立した。明治初頭、華園摂信は仏教界の重鎮として活躍した。
【参照項目】➡真宗十派
【執筆者:浅井成海】