長崎県対馬市厳原町久田道。常楽山寂照院。長崎教区№六五。文明二年(一四七〇)に当時の与良郡府中の地に根誉青眼が草創。のち堂宇荒廃し、天正八年(一五八〇)伝誉知順が現在の地に復興。文政一一年(一八二八)成立の『諸檀林幷拾七箇国触頭ふれがしら寺院連名帳』によると対馬国触頭であった。
【資料】『浄土宗寺院由緒書』下(『増上寺史料集』七)
【参考】宇高良哲「浄土宗の触頭制度について」(『法然浄土教の綜合的研究』山喜房仏書林、一九八四)
【執筆者:郡嶋昭示】