一巻。向阿証賢の撰述。後書によると正和五年(一三一六)六月八日、散在している草案を後の形見として九品の友のためにまとめたもの。四要義とは第一に阿弥陀仏の本願成就の御果報力の増上縁によるべきと説く増上縁義、第二に三心とは仏の本願に帰する心であると説く三心要略、第三に弥陀の本願を深く信ぜよと説く安心述懐、そして第四に南無阿弥陀仏こそ往生のための正定業と説く正定業義である。
【所収】続浄九
【参照項目】➡向阿
【執筆者:兼岩和広】