法衣
提供: 新纂浄土宗大辞典
ほうえ/法衣
法の衣服の意。「ころも」とも読む。袈裟の下に着す僧服の総称。『啓蒙随録』二には、「仏制に衣と称するは袈裟の事なり。後世、袈裟と衣(法服)とを別ち、袈裟を三衣の称とし、衣を別物とす」(一七オ)とある。インドでは、袈裟が僧服であり、その異名としての法衣であったが、中国に伝わり、寒暖をしのぐ衣服が必要となり、袈裟の下に着用する僧服が考案されるようになった。道具衣・袱紗衣・直綴・長素絹・半素絹・道衣(改良服)・伝道服(洋式道衣)などがあり、特殊なものとして褊衫・裙がある。そして色は数種あり、その着用については「僧侶分限規程」(宗規第三四号)に定められている。【図版】巻末付録
【参照項目】➡道具衣、袱紗衣、直綴、長素絹、半素絹、道衣、伝道服、袈裟
【執筆者:陣川隆行】