教えを解説、注釈すること。また注釈書のことで、特にアビダルマ論書を指す。Ⓢvibhāṣāの音写語。毗頗沙、鼻婆沙などとも音写し、広解・広説・分分説などと訳される。毘婆沙とは律や論に対する注釈で、経に対する注釈を優婆提舎うばだいしゃ(Ⓢupadeśa)という。また毘婆沙は注釈書をも意味し、特に『婆沙論』を表すことがある。さらに『婆沙論』を奉じたアビダルマ論師たちを毘婆沙師という。
【参照項目】➡優婆提舎
【執筆者:石田一裕】