天に咲くとされる花の名称。意に適う花や心を悦ばせる花といわれ、また様々な色に変化する花ともいわれる。ⓈmāndāravaやⓈmāndāraの音写語。意華、微妙音華などと意訳される。『阿弥陀経』には「昼夜六時に、曼陀羅華を雨ふらす」(聖典一・三一六/浄全一・五二)とあり、極楽では天より曼陀羅華が降り落ちるとされる。また摩訶曼陀羅華・曼殊沙華・摩訶曼殊沙華とともに四華といわれる。
【執筆者:石田一裕】