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提供: 新纂浄土宗大辞典

まん/慢

思い上がって人を侮ること。Ⓢmānaの訳語。その種類として、七慢・八慢・九慢等さまざまなものがあるが、代表的な七慢は次のとおり。①慢(Ⓢmāna)劣ったものに対してすぐれていることを自慢し、同等なものに対して、同等であることを、ことさらに強調する。②過慢(Ⓢatimāna)同等であるものに対してすぐれているとし、すぐれているものに対して同等と見る。③慢過慢(Ⓢmāna-atimāna)すぐれているものに対して、逆に自分がすぐれているとする。④我慢(Ⓢasmi-māna)自分の心身を永遠不変のものと捉える。⑤増上慢(Ⓢabhimāna)覚りを得てもいないのに覚ったとする。⑥卑慢卑下慢とも。Ⓢūnamāna)はるかに劣っているのに、少し劣っているだけと見る。⑦邪慢(Ⓢmithyāmāna)徳がないにもかかわらずあるとする。


【執筆者:南清隆】