伝法然撰。念仏を称えながら行う占いについて記した書。南無阿弥陀仏の六字が一字ずつ書かれた六枚の札を一枚ずつ三回ひいて、出た文字の組み合わせで吉凶を占うという。例えば「南」「南」「南」と出れば「雲の晴れたるが如し」とあり、「仏」「仏」「仏」と出れば「念仏が足りないから懺悔して念仏百遍を称えよ(趣意)」などとある。
【所収】昭法全一一八八~一二〇一
【執筆者:石田一裕】