永遠に存在し続けているさま。Ⓢnitya。無常の反対語。永遠であるということはそれであり続けること、すなわち生じることも滅することもなく、また変化、運動、作用などもありえないことだと考えられた。我(Ⓢātman)の条件の一つ。このようなものが衆生を構成する五蘊の中に見当たらないことが仏教の基本的な立場である諸法無我につながる。ただし仏の獲得した真理、真如や法身は不変であり、常住であると説かれる。
【参照項目】➡無常
【執筆者:小澤憲雄】