散逸。法然のものとされる文献。『漢語灯録』三に題名のみがあり、本文は全く掲載されていない。よって内容は不明。恵空本『漢語灯録』三に記されている注記では、本書を探し得ていないことが書かれており、『般舟讃』の文がここに掲載されているとするものもあるが、それは誤りであるとの指摘がある。そして、本書を探して書き入れてほしい旨が記されている。
【参考】『古本漢語灯録』三(『仏教古典叢書』中外出版、一九二四)
【執筆者:角野玄樹】