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天海

提供: 新纂浄土宗大辞典

てんかい/天海

天文五年(一五三六)—寛永二〇年(一六四三)一〇月二日。はじめ随風といい、南光坊または慈眼大師ともいう。近世初期に活躍した天台僧。徳川家康・秀忠・家光の三将軍に仕えた近世初期の仏教界の代表的人物。比叡山の復興、関東天台の確立、家康の東照大権現号宣下、日光東照宮造営、寛永寺の創設、輪王寺門跡の設置、天海大蔵経の刊行など近世初期の天台宗の興隆にもっとも功績があった。


【参考】寛永寺編『慈眼大師全集』(国書刊行会、一九七六)、辻善之助『日本仏教史』八・近世編之二(岩波書店、一九七〇)


【執筆者:宇高良哲】