中国の神の名。獣身と人面を備え、火災をもたらす火の神。日本では、火災や火事で焼ける様のことをさすため、史料上でも回禄の記事が多数記されている。『翼賛』には、承久三年(一二二一)に嵯峨清凉寺が焼失し、念仏房によって再建された記事が載る。
【資料】『翼賛』四八(浄全一六)
【執筆者:工藤美和子】