わこうきょうえん/和光教園
旧朝鮮開教区の開教院住職であった久家慈光により、大正九年(一九二〇)京城府漢水洞(韓国ソウル市)に設立された隣保事業組織。運営は荻野順導が主事として行った。仏教の根本精神に則って社会を浄化し個人を完成する「浄仏国土、成就衆生」を目的としている。学園部(学校、幼稚園、実習夜学校)、教化部(常念仏会、定期講話会、日曜学校など)等の他に相談部、医療部、授産部などの施設を設置してさまざまな事業を進めたが、終戦とともに幕を閉じた。
【参考】竹中信常他編『浄土宗海外開教のあゆみ』(浄土宗開教振興協会、一九九〇)
【参照項目】➡アジア開教
【執筆者:鷲見宗信】