弥陀の本願である念仏を称える行者を化仏が讃歎すること。『観経』の下品上生に「その時かの仏、すなわち化仏・化観世音・化大勢至を遣わして、行者の前に至らしめて、讃じてのたまわく」(聖典一・三一〇/浄全一・四九)とある。法然は『選択集』一〇にこの文を引用し「念仏の行は、これ本願正業なるが故に化仏讃歎す」(聖典三・一五八/昭法全三三六)と釈している。
【参照項目】➡化仏、化菩薩
【執筆者:髙橋寿光】