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作意

提供: 新纂浄土宗大辞典

さい/作意

注意すること。自ら注意を向けること。心所しんじょ法の名。Ⓢmanaskāra。俱舎では十大地法の心所の一つ。唯識では五遍行の心所の一つ。『俱舎論』七では作意を、自相作意共相作意ぐそうさい勝解作意しょうげさいの三種に分け(正蔵二九・四〇上)、『瑜伽論』三三では、了相・勝解・遠離・摂楽・観察加行究竟けぎょうくきょう加行究竟果の七種に分ける(正蔵三〇・四六五中~下)。作意は、一切の心王しんのう(心の働きの本体)に随伴して起こる心作用であって、心を覚醒せしめ、外部の対象に向かい、注意を向けさせる精神作用のことである。


【資料】『大乗荘厳経論』七、『顕揚聖教論』三、良栄理本『東宗要見聞』第四見聞


【執筆者:薊法明】