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三世

提供: 新纂浄土宗大辞典

さんぜ/三世

過去・現在・未来の三つの世のこと。この場合、世とは時間を意味している。また過去は已・去、現在は正・今、未来は当・来などともいわれ、已正当、去来今なども三世を意味する。現在世を現在の一瞬として考える場合は、過去世・未来世は現在の前後の時間、すなわち過ぎ去った時間とこれから来るべき時間を意味する。また今生の一生を現在世という場合は、過去世は前世、未来世来世を意味する。この場合は三際さんざいと表現されることもあり、過去世は前際、現在世は中際、未来世は後際ともいわれる。


【参照項目】➡三世実有・法体恒有


【執筆者:石田一裕】