神居琳応述。昭和六年(一九三一)三月、浄土教報社刊。『浄土宗布教全書』一五として発刊。著者は宇治平等院、百万遍知恩寺に晋董し、浄土宗管長を勤めた布教の大家。当時の世評で「五重の岩井(智海)、授戒の神居」と囁かれた。本書は七日間の授戒会、全一三席の講説を想定して著された。同人はこの書に先行して、『通俗授戒講話』を大正一五年(一九二六)、近江屋書房から刊行している。
【所収】『浄土宗選集』一一
【参考】高橋真了『浄土宗選集』一一解題
【参照項目】➡神居琳応
【執筆者:後藤真法】