住職
提供: 新纂浄土宗大辞典
2018年3月30日 (金) 06:26時点における192.168.11.48 (トーク)による版
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じゅうしょく/住職
住持職と呼ばれている仏教の職名を省略した呼称で、寺院を代表する僧侶のこと。浄土宗では「宗綱」第二二条、同第二三条、および「住職及び主任規程」(宗規第三五号)で住職に関する資格要件や職務を定めている。住職は、浄土宗教師であり僧階が律師以上の者で、浄土門主の認証を受けた者がなることができる。また、宗教法人である寺院にあっては、寺院の住職が浄土門主の認証を経てその寺院の代表役員に就任することが定められている。住職の職務は、寺務を主宰し、所属の僧侶・寺族および檀信徒を教導することにより、寺門の興隆と浄土宗の発展に寄与することにある。住職は前任住職の死亡、失職、辞任または解任によって相承される。住職候補者選定の順位は、①現住職と師弟関係にある者②現住職の法類③法脈関係者④法縁関係者その他となっている。住職の任期に特別な定めはないが、死亡および資格喪失によって住職が欠けた場合、あるいは病気等により三ヶ月以上職務を行うことができないときには住職代務者をおかなければならない。なお、住職で他の寺院の住職を兼ねる者を兼務住職という。兼務住職の任期は四年である。
【参照項目】➡住持
【執筆者:今岡達雄】