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釈迦堂物語

提供: 新纂浄土宗大辞典

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しゃかどうものがたり/釈迦堂物語

佐藤春夫著。昭和三二年(一九五七)六月、平凡社刊。東大寺の入宋僧奝然ちょうねんの事績を歴史随筆風に論じた作品。初出は、同三一年一月一日から一二月一日まで一二回にわたり雑誌『心』に掲載。連載最終回末尾「(大尾)」の後には、この作が「もと嵯峨清凉寺塚本善隆師の語られたところに興味を発し身の程を忘れて筆を取りはじめた」ものであり、「塚本師の一文(『仏教文化研究』四所載)の恵送を受け、全篇これを力杖に執筆し」たものと述べられている。同書には五葉の図版も掲載されている。昭和六一年、平凡社より復刻版が刊行。また『佐藤春夫全集』四(講談社、一九六七)にも収められている。


【参考】海老原由香「解題」(『定本 佐藤春夫全集』一四、臨川書店、二〇〇〇)


【参照項目】➡佐藤春夫


【執筆者:小嶋知善】