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ジャータカ

提供: 新纂浄土宗大辞典

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ジャータカ/ⓈⓅjātaka

釈尊の前世の物語。本生ほんじょうと訳され、日本では本生たん本生話などと呼ぶ。九分教十二分教の一つ。現世釈尊仏陀となったのは、前世において人間(菩薩)としてだけでなく、動物や神鬼などへの生まれ変わりを繰り返しつつさまざまな善行を積んだからとする思想が初期仏教時代に起こった。本書はその具体的因果の説話を集めたもので、古代インドに伝わる民間説話や伽話などがもととみられる内容も少なくない。仏教の伝播とともに各地に広まり、『イソップ物語』などにもその影響が見られるほか、日本文学にもさまざまなかたちで受容されている。


【所収】正蔵三・四、南伝二八・三二


【参考】中村元監修『ジャータカ全集』(春秋社、二〇〇八)


【参照項目】➡本生図十二分教


【執筆者:編集部】