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緇素

提供: 新纂浄土宗大辞典

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しそ/緇素

出家と在家の両方を合わせ称する語。緇は緇衣しえのことで黒い衣を着た僧を意味し、素は素衣のことで白い着物を着た在家の者を指す。緇白しはくともいう。『四十八巻伝』九には「聴聞の緇素むれをなす」(聖典六・一〇〇)といい、また同四一には「緇素貴賤、今日を晴れとのみ思い合えり」(聖典六・六二五)との用例が見られ、他にも正徳版『漢語灯録』所収「三部経釈」等にも見られる。


【執筆者:郡嶋昭示】