菩薩修道上、最も低い階位である十信にすら入ることができない、心の散乱し易い凡夫のこと。信外とは十信以下のことであり、風にしたがって東に西に飛んでいってしまう軽毛は、移ろい易い凡夫の心の様子を表している。善導は『観経疏』に「いわんや我が信外の軽毛なる、あえて旨趣を知らんや」(聖典二・一六三/浄全二・二上)と述べており、自らのことを卑下してこの言葉を用いている。
【資料】『伝通記』二
【参照項目】➡菩薩の階位
【執筆者:吉水岳彦】